香港、新型コロナ市中感染確認7日連続ゼロ…輸入性は5人、全員変異株感染=8/12

 人口約750万人の香港では、昨年(2020年)11月下旬から新型コロナウイルス感染症の流行「第4波」が続いていたが、5月にかけてようやく状況が落ち着き、政府が5月29日に終息との見方を示した。

 6月以降は、上旬に1家族の女性3人の市中感染例、24日と27日にかけて空港での業務に従事する男性1人とその密接接触者の1人、7月2日に検疫用ホテルの清掃作業員の女性1人、11日に空港での業務に従事する男性1人の輸入関連性感染確認例(いずれも当初市中感染例からの変更)、8月5日には建設作業員の市中感染確認(感染経路不明、これまで感染確認に至らなかった無症状感染者の再陽性事例)があった。

 香港政府の発表によれば、8月12日午前0時時点集計の単日の新規感染確認数は5人で、いずれも輸入性(海外からの入境者)とのこと。市中感染確認例は7日連続ゼロとなった。

 輸入性の患者のうち3人はタイ、韓国、シンガポールから香港に到着した35〜43歳の男性船員。2人がL452R変異株感染、1人はN501Y変異株ではないが、L452R及びE484K変異株の有無を調べる検査の結果待ち。残る2人(55歳女性と14歳男性)は8月8日にスイスインターナショナルエアラインズLX138便で香港に到着し、九龍・尖沙咀にある検疫用ホテルで隔離検疫期間中に受けた検査で陽性となり、L452R変異株感染確認に至ったもの。

 翌日以降に感染確認となる可能性が高い陽性予備群(初歩感染確認者)は5人以下という。

 香港における過去14日間(7月29日〜8月11日)累計の新規感染確認は40人で、内訳は輸入性事案が39人、市中事案が1人(感染経路不明)。ここまでの累計感染確認数は1万2026人(擬似事案1人含む)。

 香港の8月11日午後8時時点のワクチン接種率は52.9%(1回目の接種完了)、40.9%(2回目の接種完了)となっている。累計接種回数は638万1017回、1日あたり接種回数は6万5359回(7日移動平均値6万5514回)。香港ではワクチンが充足している状況で、8月11日から事前予約なしで接種を受けられる対象が70歳以上から60歳以上に引き下げられた。9月末までに政府が免疫の壁を構築するのに必要とする目標の接種率7割を突破できる見通し。

香港国際空港(資料)-本紙撮影

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