香港、新型コロナ市中感染確認2日ぶりゼロ…輸入性は3人、全員L452R変異株感染=8/18

 人口約740万人の香港では、昨年(2020年)11月下旬から新型コロナウイルス感染症の流行「第4波」が続いていたが、5月にかけてようやく状況が落ち着き、政府が5月29日に終息との見方を示した。

 6月以降は、上旬に1家族の女性3人の市中感染例、24日と27日にかけて空港での業務に従事する男性1人とその密接接触者の1人、7月2日に検疫用ホテルの清掃作業員の女性1人、11日に空港での業務に従事する男性1人の輸入関連性感染確認例(いずれも当初市中感染例からの変更)、8月5日には建設作業員(感染経路不明、これまで感染確認に至らなかった無症状感染者の再陽性事例)、8月17日に空港ラウンジ職員(感染経路不明、L452R変異株)の市中感染確認があった。

 香港政府の発表によれば、8月18日午前0時時点集計の単日の新規感染確認数は3人で、いずれも輸入性(海外からの入境者)で、L452R変異株感染とのこと。市中感染確認例は2日ぶりにゼロとなった。

 輸入性の患者のうち、米国から到着した男性(27)は5月に香港で2回、トルコから到着した女性(39)は6月に英国で1回、それぞれ新型コロナワクチン「コミナティ」(日本でファイザーと呼ばれるもの)を接種済みだったとのこと。残る1人は船員の男性(31)。

 翌日以降に感染確認となる可能性が高い陽性予備群(初歩感染確認者)は約5人という。

 香港における過去14日間(8月4〜17日)累計の新規感染確認は45人で、内訳は輸入性事案が43人、市中事案が2人(感染経路不明)。ここまでの累計感染確認数は1万2043人(擬似事案1人含む)。

 香港の8月17日午後8時時点のワクチン接種率は56.4%(1回目の接種完了)、44.0%(2回目の接種完了)となっている。累計接種回数は676万1456回、1日あたり接種回数は6万1338回(7日移動平均値6万3684回)。香港ではワクチンが充足している状況で、9月末までに政府が免疫の壁を構築するのに必要とする目標の接種率7割を突破できる見通し。

香港特別行政区のイメージ(資料)—本紙撮影

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