香港、新型コロナ市中感染確認7日連続ゼロ…輸入性は7人、全員L452R変異株感染=8/24
- 2021/8/24 17:25
- 香港・大湾区
人口約740万人の香港では、昨年(2020年)11月下旬から新型コロナウイルス感染症の流行「第4波」が続いていたが、5月にかけてようやく状況が落ち着き、政府が5月29日に終息との見方を示した。
6月以降は、上旬に1家族の女性3人の市中感染例、24日と27日にかけて空港での業務に従事する男性1人とその密接接触者の1人、7月2日に検疫用ホテルの清掃作業員の女性1人、11日に空港での業務に従事する男性1人の輸入関連性感染確認例(いずれも当初市中感染例からの変更)、8月5日には建設作業員(感染経路不明、これまで感染確認に至らなかった無症状感染者の再陽性事例)、8月17日に空港ラウンジ職員(感染経路不明、L452R変異株)の市中感染確認があった。
香港政府の発表によれば、8月24日午前0時時点集計の単日の新規感染確認数は7人で、いずれも輸入性(海外からの入境者)のケースとのこと。市中感染確認例は7日連続ゼロとなった。
輸入性の患者7人はパキスタン(5人)、リトアニア(1人)、トルコ(1人)から経由便あるいは直行便で香港に到着。全員L453R変異株感染で、5人が新型コロナワクチンを2回接種済みだったとのこと。
パキスタンから到着した5人は同一フライト(8月23日のエミレーツ航空EK384便)を利用していた。香港衛生署は、防疫措置規則違反を理由に同社が運航するドバイ及びバンコク出発便を8月24日から2週間にわたって香港乗り入れ禁止処分とすることを発表した。
翌日以降に感染確認となる可能性が高い陽性予備群(初歩感染確認者)は5人以下という。
香港における過去14日間(8月10〜23日)累計の新規感染確認は47人で、内訳は輸入性事案が45人、市中事案が1人(感染経路不明)、輸入関連性事案が1人。ここまでの累計感染確認数は1万2070人(擬似事案1人含む)。
香港の8月23日午後8時時点のワクチン接種率は58.7%(1回目の接種完了)、46.9%(2回目の接種完了)となっている。累計接種回数は711万3820回、1日あたり接種回数は5万9699回(7日移動平均値5万9100回)。香港ではワクチンが充足している状況で、9月末までに政府が免疫の壁を構築するのに必要とする目標の接種率7割を突破できる見通し。香港特別行政区の林鄭月娥(キャリー・ラム)行政長官は8月24日の記者会見において、現状は高齢者のみを対象とする市内各所の接種ステーションにおける予約なしでの当日接種受付について、今後は接種下限年齢にあたる「12歳以上」へ引き下げる考えを示した。