マカオ、新型コロナワクチン未接種の就労者に週一PCR検査を必須とする新たな防疫ガイドライン発出
- 2021/9/14 17:25
- 社会・政治
人口約68万人マカオでは、今年(2021年)2月上旬から新型コロナワクチン接種がスタートしており、すでに広く市民が接種を受けることができる体制が整っている。
ただし、9月13午後4時時点における接種人数は33万2204人(1回目接種完了=4万1009人、2回接種完了=29万1195人)にとどまっており、政府が免疫の壁を構築するための目標として掲げる7割には遠く、早めの接種が呼びかけられている。
マカオ政府新型コロナウイルス感染症対策センターは9月13日夕方の記者会見において、
2つの条件を満たす就労者について、新型ワクチン未接種の場合に7日間に一度の間隔でPCR検査を受けること必須とする新たな防疫ガイドラインを発出したと発表。
ガイドラインが対象とする2つの条件は「第三者との接触が発生する対人サービス業務」及び「第三者が存在する密閉空間での業務」の従事者となっており、官民を問わない。
マカオ政府行政公職局は9月14日、9月27日から公務員の出勤時にワクチン接種証明または7日以内のPCR検査陰性証明の提示を求め、これらを提示できずに欠勤となった者については、不合理欠勤とみなすとする通知を発出した。
政府は民間企業についても、それぞれが然るべき対応を講じるよう求めている。ガイドラインに違反して感染拡大が発生した場合、感染症対策法違反で刑事責任を問われる可能性もあるとした。
なお、マカオでは8月3日に492日ぶりとなる輸入及び輸入関連性の市中感染確認例(一家4人のデルタ株感染)があった。7月下旬にから続く南京空港クラスターに絡む輸入関連性事案。これを受けて、4日から3日間にわたって全市民を対象としたPCR検査が実施され、結果は全員陰性だった。目下、9月13日まで41日連続市中感染確認例ゼロを維持している。