2021年2Qのマカオ市民の文化活動参加率51.4%に…12.0p上昇=コロナ常態化で文化施設やイベント再開進む中

 マカオ政府統計調査局は9月23日、今年第2四半期(2021年4〜6月)のマカオ市民の文化活動への参加に関する調査結果を公表。

 本統計は16歳以上の市民を対象に過去6ヶ月以内に映画館、図書館の訪問、博物館・世界遺産の参観、観劇や絵画鑑賞といった文化活動への参加を調査したもの。参考までに、マカオの総人口は約68万人。

 コロナ禍により前年同時期は文化活動に参加する人が大幅減となったが、次第に常態化し、部分的に公演、展覧会、映画上映などの再開が進む中、今年第2四半期に文化活動に参加した市民の数は前年同時期から27.0%増の29.10万人に上り、文化活動参加率(16歳以上の市民に占める文化活動に参加した人の割合)は12.0ポイント(pt)上昇の51.4%となった。マカオ居民(マカオ居民IDカード保有者)に限ると25.04万人で、文化活動参加率は10.7pt上昇の54.0%。

 活動別では、マカオ居民の参加人数が最も多かったのが図書館訪問で、39.4%増の15.09万人、活動参加率は8.7pt上昇の32.5%。学生に限った参加率は14.5ポイント上昇の80.6%で、非学生の28.6%を大きく上回り、両者の差異は前年同時期の46.0ポイントから52.0ポイントにまで拡大した。

 映画館を訪れたマカオ居民の数は29.5%増の12.43万人、活動参加率は5.7ポイント上昇の26.8%。一方で、マカオで製作された映画またはショートフィルムを鑑賞した人の数は14.2%減の3.32万人に。このほか、インターネットやDVD等のメディアを通じて映画を観たというマカオ居民の数は6.4%増の31.53万人。

 コロナ禍で外遊が困難となり、政府が地元の観光スポット巡りをプロモーションする中、博物館・世界遺産を参観したマカオ居民の数は60.6%増の12.31万人に。内訳は、世界遺産参観者数が57.4%増の10.08万人、博物館参観者数が81.4%増の7.97万人。平均参観回数は0.2回減の2.9回。

 パフォーマンスを鑑賞したマカオ居民の数は5.2%減の3.86万人、平均鑑賞回数は0.2回増の2.2回。演劇パフォーマンスを鑑賞した人数が3.03万人と最も多く、音楽またはダンスパフォーマンスは1.86万人だった。

 アートエキジビションを鑑賞したマカオ居民の数は18.2%増の2.82万人、平均鑑賞回数は0.2回減の1.8回。このうち90.8%がその他の文化活動に参加しており、3種類以上の活動に参加した人が74.8%を占めた。

マカオの公共図書館のひとつ「沙梨頭図書館」(資料)=2020年10月本紙撮影

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