マカオ、二度目の全市民対象新型コロナPCR検査が完了間近…結果は全員陰性

 マカオでは、9月24日深夜から25日未明にかけて、新型コロナウイルス感染者が2人相次いで確認された。

 患者はいずれも同じ隔離検疫用ホテルに警備員として勤務する男性で、輸入関連性事案。感染力の強いデルタ株感染である可能性が高いとし、政府が25日午後3時(マカオ時間)から72時間にわたって、市内52ヶ所に検査会場を設け、全市民及びマカオ滞在者(旅客等)を対象としたPCR検査を展開している。

 マカオの人口は約68万人マカオで全市民を対象としたPCR検査が実施されるのは8月初旬以来、約50日ぶり二度目のこととなる。前回も市中で一家4人のデルタ株感染確認があったことを受けて72時間にわたって実施され、期限内に検査が完了し、結果は全員陰性だった。

 マカオ政府新型コロナウイルス感染症対策センターは27日深夜、二度目の実施となる今回の全市民対象PCR検査の進捗状況を公表。27日午後9時までに65万0888人のサンプル採取を終え、このうち47万2687人の検査結果が判明し、全員陰性だったとのこと。また、全市民対象PCR検査が免除となる、全市民対象PCR検査開始24時間前に自ら検査会場で赴き検査を受けた4万4536人についても検査結果は全員陰性だったという。両者の合計サンプル採取人数は69万5424人、検査結果が判明したのは51万7223人で、全員陰性。

 同センターでは、第二次PCR検査も完了間近の状況にあるとし、未受検の人に対して速やかに検査を受けるよう呼びかけ、期限までに検査を受けない場合、警察の介入もあり得るとした。

 8月上旬に実施された第一次PCR検査との比較では、開始後24時間以内、48時間以内の累計受検者数に大きな変化はなかったとのこと。第二次の検査実施にあたっては、前回課題となった点(事前予約が意味をなさなかった、検査待ちの行列が長時間に及ぶ場面があったなど)について改善が図られた。

 全市民対象PCR検査の目的はスクリーニングで、陽性者が確認された際には即座に局地ロックダウン及び密接接触者の特定及び隔離による絞り込みができ、全員陰性となった場合は市中における伝播がなかったことを証明できるものとされる。

マカオにおける第二次全市民対象PCR検査のイメージ(写真:マカオ政府新型コロナウイルス感染症対策センター)

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