コロナ禍2020年のマカオ広告・MICE業界の収入46.6%減

 マカオ政府統計調査局は10月7日、昨年(2020年)のマカオの広告及びMICE業界に関する調査結果を公表。

 昨年時点で営業中の広告業者数は666(前年から91減)、MICE関連サービス事業所数は109(17減)で、合計775(108減)。2業界合計の従業員数は789人減の2110人に。また、収入は46.6%減の8.1億マカオパタカ(日本円換算:約113億円)、支出は40.2%減の8.2億パタカ(約114億円)だった。

 個別にみると、広告業社の収入は41.7%減の5.2億マカオパタカ(約73億円)で、広告サービスによるものが69.0%を占めた。減収要因として、コロナ禍による大型イベントの中止が相次いだことや幅広い業界で広告投下の減少があったことが挙げられる。支出は35.0%減の5.3億マカオパタカ(約74億円)。支出のうち購買・外注サービス・コミッションが44.8%、人件費が36.3%を占めた。通年の収支は1054万マカオパタカ(約1.5億円)の赤字、業界の経済貢献を示す付加価値総額は48.7%減の1.8億マカオパタカ(約25億円)。

 MICEサービス関連事業所の収入は53.7%減の2.9億マカオパタカ(約40億円)で、このうちMICEサービスによるものが60.2%減、その比重も78.0%となり、前年から12.8ポイント下落。一方、広告サービス収入の比重は8.8ポイント上昇の15.5%に。支出は47.9%減の2.9億マカオパタカ(約40億円)。支出のうち購買・外注サービス・コミッションが58.8%、人件費が27.3%を占めた。通年の収支は363万マカオパタカ(約0.5億円)の赤字、付加価値総額は55.0%減の7597万マカオパタカ(約11億円)。

マカオ半島中心部の町並み(資料)-2019年9月、ポンテ16にて本紙撮影

マカオ半島中心部の町並み(資料)-2019年9月、ポンテ16にて本紙撮影

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