マカオ、新型コロナワクチン「ブースター接種」実施へ…混合接種も認める
- 2021/11/4 18:49
- 社会・政治
人口約68万人マカオでは、今年(2021年)2月上旬から新型コロナワクチン接種がスタート。ワクチンの在庫は初期から充足しており、広く市民が接種を受けることができる体制が整っている。
目下、マカオでは、中国医薬集団(シノファーム)製の不活化ワクチンとドイツ・ビオンテック製のmRNAワクチン「Comirnaty」の2種類のワクチンが使用されており、市民は要件を満たす場合において希望する方の接種を受けることができる。
マカオ政府新型コロナウイルス感染症対策センターは11月4日、「ブースター接種」と呼ばれる3回目の接種を同月9日から実施することを発表した。
同センターはブースター接種実施初期の対象として5カテゴリーを挙げ、具体的には18歳以上で高リスク職場(イミグレーション施設、航空機クルー、隔離検疫施設、PCR検査関連、消防士、コールドチェーン食品関連等)に勤務する人、18歳以上で免疫力の低下している人、18歳以上でグループホーム等において集団生活を送る人、18歳以上で高リスク国・地域へ渡航予定がある人、60歳以上の人とした。いずれも2回目の接種から満6ヶ月が経過していることが前提。今後、対象を拡大する予定もあるという。
また、異なる技術を用いたワクチンの混合接種(過去2回に不活化ワクチンを接種した人がブースター接種でmRNAワクチン、またその逆)についても認める方針を示した。
昨今、ワクチンの有効性を持続させることを目的としたブースター接種は世界の趨勢となっており、香港でも11日から実施することが発表されたばかり。
マカオ政府は免疫の壁を構築するため「接種率7割」を目標として掲げている。同センターによれば、マカオの最新の新型コロナワクチン接種率は総人口の68%、接種対象年齢となる12歳以上人口の76.6%とのこと。年齢層別では20歳未満と60歳以上の接種率が低迷しているが、20歳未満については近月上昇傾向にあり、50.2%に達したという。