マカオ、新規住宅ローン承認額が2ヶ月連続マイナスに…2021年9月
- 2021/11/11 15:03
- 産業・経済
マカオ金融管理局が11月11日に公表した今年(2021年)9月の住宅及び商業物件向けローン関連統計によれば、対前月の新規ローン承認額は住宅不動産向け、商業不動産向けとも2ヶ月連続で減少となった。
今年9月の新規住宅ローン貸付承認総額は前月から1.0%減の34.3億マカオパタカ(日本円換算:約484億円)。対前月では2ヶ月連続減。このうち、マカオ居民(=マカオ居民IDカード保有者)向けが前月から1.8%減の33.7億マカオパタカ(約476億円)で、全体の98.3%を占めた。非居民向けは91.9%増の5800万マカオパタカ(約8.2億円)に。直近3ヶ月でみると、今年7〜9月の新規住宅ローン貸付承認額の月次平均値は36.7億マカオパタカ(約518億円)で、今年6〜8月との比較で3.7%減。
なお、プレビルド(未完成)物件に対する新規貸付承認額は前月から27.7%増の3.9億マカオパタカ(約55億円)。前年同月比では26.2%減。
新規商業物件向けローン貸付承認額は前月から19.7%減となる30.9億マカオパタカ(約436億円)。こちらも対前月で2ヶ月連続減。このうち、マカオ居民向けが22.3%減の29.4億マカオパタカ(約415億円)で、全体の95.0%を占めた。非居民向けについては増加で、1.5億マカオパタカ(約21.2億円)に。直近3ヶ月でみると、今年7〜9月の月次平均値は59.9億マカオパタカ(約845億円)で、今年6〜8月との比較で21.1%減。
今年9月末時点の住宅ローン融資残高は前月から0.5%増、前年同月から1.6%増となる2376.8億マカオパタカ(約3兆3547億円)。マカオ居民が占める割合は94.9%。マカオ居民向けの住宅ローン融資残高は前月から0.5%増、非居民向けについては0.3%減。
商業物件向けローン融資残高は多くの大口融資が完済されたことを受けて前月から3.5%減、前年同月から9.2%減となる1578.8億マカオパタカ(約2兆2284億円)。マカオ居民が占める割合が93.2%。商業物件ローン融資残高はマカオ居民向けが前月から3.8%減、非居民向けがほぼ横ばい。
今年9月末締めの住宅ローン延滞率は0.24%で、前月から0.01ポイント、前年同月から0.02ポイントのそれぞれ下落。商業物件向けローン延滞率は0.59%で、前月から0.06ポイント、前年同月から0.12ポイントのそれぞれ上昇。