香港、新型コロナ新規感染確認6人…すべて輸入性、うち5人がオミクロン変異株感染疑い=12/28

 人口約740万人の香港では、昨年(2020年)11月下旬から新型コロナウイルス感染症の流行「第4波」が続いていたが、5月にかけてようやく状況が落ち着き、5月末に終息した。

 6月以降も外遊歴のない人(多くが空港業務従事者)の散発的な感染確認があったものの、市中における連鎖的な伝播は出現していない。

 香港衛生当局の発表によれば、12月28日午前0時時点集計の単日の新規感染確認数は6人で、すべて輸入性(海外からの入境者)事案だったとのこと。市中感染確認に限ると81日連続ゼロ。

 輸入性の患者6人(航空会社クルー2人含む)は12月22〜26日にかけて米国(4人)、英国、パキスタン(アラブ首長国連邦)から空路香港へ到着。うち5人がオミクロン変異株感染疑いとのこと。このところ航空会社(貨物便)クルーの感染確認が相次ぎ、オミクロン変異株流入リスクが高まる状況の中、香港当局は28日に貨物便クルーを対象とした検疫体制の見直すことを明らかにした。

 香港における過去14日間(12月14〜27日)累計の新規感染確認は108人で、すべて輸入性事案。ここまでの累計感染確認数は1万2605人(擬似事案1人含む)。

 香港の12月27日午後7時時点のワクチン接種率は72.1%(1回目の接種完了)、68.9%(2回目の接種完了)となっている。累計接種回数は985万5608回、1日あたり接種回数は1万1600回(7日移動平均値1万2689回)。香港ではワクチンが充足している状況で、政府は9月末までに免疫の壁を構築するのに必要とする目標の接種率7割(1回目接種完了)を突破できるとする見通し示していたが、9月以降は接種回数の低迷が顕著で、11月23日にようやく達成された。なお、11月11日から3回目の接種(ブースター接種)がスタートし、上述の接種回数には3回目も含んだものとなっている。3回目の累計接種回数は35万6079回。

 香港衛生当局では、新型コロナの世界的な流行は依然として非常に深刻な状況にあり、より感染力の強い変異型ウイルスの症例が増加、またワクチンを接種した人の感染報告もあるとし、不要不急の外遊(特に高リスク地域)よう強く呼びかけている。

香港国際空港(資料)-本紙撮影

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