マカオ国際空港、2021年の旅客数は約114万人…対前年2.2%減、貨物は好調

 マカオの主要な空の玄関口、マカオ国際空港の運営会社にあたるCAMがこのほど公表した資料によれば、昨年第4四半期(2021年10〜12月)の旅客数は17万5179人(延べ、以下同)で、同年第3四半期から40.4%減、前年同時期比でも16.1%減だった。

 また、昨年通期(2021年1〜12月)の旅客数は前年比2.2%減の114万7015人で、2年連続前年割れ。新型コロナウイルス感染症の影響が生じる前の2019年比では実に88.1%の大幅減。

 新型コロナウイルス感染症の流行が始まって以降、各国・地域において水際措置と出入国・境制限が講じられたことを受け、航空業界は長期にわたって低迷を余儀なくされている。マカオ国際空港では、一昨年(2020年)第3四半期以降にマカオと中国本土との間で往来制限の緩和が進んだことを受けて旅客数は回復傾向にあったが、昨年第3四半期以降は中国本土各地における散発的な再流行発生とマカオ域内でも市中感染確認例の出現が続き、都度水際措置の再強化が行われ、空路旅客の動向に影響が生じた。

 今年(2022年)に入って以降も状況は好転しておらず、今後の回復見通しは不明瞭となっている。

 一方、カーゴについては好調。昨年通期の貨物取扱量は前年比45.7%増の4.86万トンで、2010年以来の最高を更新した。

 なお、昨年通期のインバウンド旅客数は前年比30.7%増の770万5943人。全体に占める中国本土旅客の割合は91.4%、また日帰り旅客の割合が52%となっており、隣接する広東省珠海市との陸路の往来が主。

マカオ国際空港(資料)=マカオ・タイパ島―本紙撮影

マカオ国際空港(資料)=マカオ・タイパ島―本紙撮影

関連記事

最近の記事

  1.  マカオ治安警察局は4月16日、路上で小学生女児の尻を触ったとしてマカオ人の男(86)を逮捕したと…
  2.  マカオ政観(マカオ政府旅遊局/MGTO)が主催するマカオPRイベント「Journey To Ex…
  3.  マカオ・コタイ地区にあるギャラクシーアリーナで4月14日から20日まで卓球シングルスの国際大会「…
  4.  このほどマカオ政府財政局(DSF)が公表した最新統計によれば、今年(2025年)3月の住宅売買・…
  5.  マカオ政府旅遊局(マカオ政府観光局/MGTO)は4月15日、同月17日から20日まで、日本の東京…

ピックアップ記事

  1.  仏ミシュラン社は3月13日、香港・マカオでも高い知名度と信頼性を誇る人気グルメガイド「ミシュラン…
  2.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…
  3.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」の新線「横琴線(…
  4.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…

注目記事

  1.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  2.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  3.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  4.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  5.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2025年4月号
(vol.142)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun