5月新規ローン貸付、未完成物件向け駆け込み需要で激増
- 2013/7/19 11:02
- 産業・経済
マカオ政府金融管理局は19日、今年(2013年)5月の住宅及び商業物件ローン新規貸付承認総額を発表した。対前月で住宅向け、商業物件ともに上昇となった。未返済ローン残高についても住宅、商業向けともに上昇している。
5月の新規住宅ローン貸付承認総額は41億パタカで、前月比27.2%の大幅上昇。うち、マカオ居民が占める割合は97.2%に。金額ベースではマカオ居民が26.9%増、非居民が38.2%増となった。前年同期比でも総額は3.8%上昇している。
未完成物件に対する新規貸し付けは3.8億パタカで、前月比189.6%上昇。うちマカオ居民によるものが98.2%を占め、同185.0%増、非居民は913.9%の激増だった。前年同月比でも146.4%の大幅上昇。未完成物件に対する規制が強化される前に駆け込みによる需要増が要因と見られる。
商業物件への新規貸付は前月比31.6%増の26億パタカ。内訳はマカオ居民によるものが99.3%を占めた。金額ベースでは、マカオ居民によるものが35.5%増、非マカオ居民が75.2%の下落となった。前年同月比では33.2%増。
5月末締めの未返済住宅ローン残高は1,045億パタカで前月比2.2%、前年比29.0%のそれぞれ増。うちマカオ居民が93.7%を占めた。商業物件は同769億パタカで前月比2.1%、前年比20.4%のそれぞれ増、うちマカオ居民が93.7%となっている。
なお、返済滞納率は住宅ローンが0.05%で前月とほぼ変わらず、前年比0.01%下落。商業物件ローンは前月比、前年比ともに0.01ポイント下落の0.08%となった。