マカオ政府統計調査局は23日、今年(2013年)6月の入境旅客数統計を発表。総数はのべ2,324,935人となり前年同月比10.4%の増、うち日帰り旅客が1,164,332人で全体の50.1%を占めた。なお、日本人旅客は1月に一旦復調の兆しを見せたが、2月以降は再び大幅減に転じ、5月と比較して6月は減少幅が拡大している。
今年6月の入境旅客の出身地別では、中国本土旅客が前年同月比20.0%増の1,464,665人(うち個人旅行者603,704人)、省市別では広東省が629,648人、福建省64,466人が多かった。この他、韓国が12.7%増の33,570人、インドが14.2%増の21,724人、一方、香港が0.1%減の558,326人、中国台湾が12.8%減の75,889人、日本が44.1%減の19,365人だった。昨年秋以降減少傾向にあった日本は今年1月に一旦15.0%減まで回復、その後2月は再び47.7%の大幅減となった後、3月、4月若干持ち直しつつあったが、再び5月、6月と連続で減少幅が拡大。なお、長距離地区では英国が1.7%増の4,249人、アメリカが6.4%減の14,908人、オーストラリアが7.4%減の7,280人、カナダが11.2%減の4,727人。
6月の旅客平均滞在時間は前年同月と変わらず1.0日、宿泊を伴う旅客の平均滞在時間は1.8日、同日帰り旅行者は0.2日。
今年上半期(1〜6月)の入境旅客数はのべ14,142,240人となり、前年比4.2%増。旅客総数のうち、中国本土が9.8%、韓国が5.3%の増となった一方、香港が3.3%、中国台湾が8.6%、日本が32.8%の減少となっている。米国、オーストラリア、カナダの遠距離各国からの旅客も減少しているが、英国、フランス、ロシアは伸長。
日本人旅客の減少幅が拡大している点について、日中関係の複雑化、それに伴う直行便の減便といったものに加え、マカオのホテル価格の高騰による他地域への顧客流出、昨今の円安傾向など複数の要因が考えられる。今後の回復の見込みは未知数。なお、一部LCC(格安航空会社)が日本とマカオを結ぶ新路線の開設を検討しているなどの話もある。