マカオ、2022年1月の対外商品貿易統計公表…輸入の増加傾向続く

 マカオでは世界規模の新型コロナウイルス感染症流行の影響により2020年2月頃から経済活動の縮小が続く。ただし、同年第3四半期から段階的にマカオと中国本土の間の往来制限が緩和され、以降は特に輸入について増加傾向が続いている。

 マカオ政府統計調査局は2月28日、今年(2022年)1月の商品貿易統計を公表。

 今年1月の貨物輸出総額は0.3%増の14.3億パタカ(日本円換算:約205億円)。マカオ製の商品の輸出は18.1%増の2.0億パタカ(約29億円)で、衣類と銅・銅製品がそれぞれ37.3%、42.0%のそれぞれ増。再輸出は2.1%減の12.3億パタカ(約176億円)で、機械設備・パーツが49.8減。商品輸入総額は前年同月から33.6%増となる140.7億パタカ(約2013億円)。このうち電子パーツとコスメ・スキンケア用品がそれぞれ1.3倍増、香水、ゴールド製ネックレスについてもそれぞれ115.9%、80.9%増だった。一方、その他紡績材料製品と建築資材はそれぞれ34.6%、10.1%減。単月の商品貿易赤字は126.3億パタカ(約1807億円)。

 同月の主要輸出先は、香港が11.6億パタカ(約166億円)、米国が5842万パタカ(約8.4億円)、EUが1761万パタカ(約2.5億円)で、それぞれ5.1%、12.8%、5.3%増。中国本土は40.4%減の8907万パタカ(約12.7億円)。品目別では、紡績品・衣類が25.5%増の1.4億パタカ(約20億円)、非紡績商品が1.9%減の12.9億パタカ(約185億円)。

 輸入品の原産地別では、EUが50.6億パタカ(約724億円)、中国本土が42.8億パタカ(約612億円)で、それぞれ50.0%、9.2%増。輸入元別では、香港が43.9%増の123.6億パタカ(約1768億円)、中国本土が19.9%減の12.2億パタカ(約174億円)。品目別では、消費財が39.6%増の104.9億パタカ(約1500億円)。このうちコスメ・スキンケア製品が17.6億パタカ(約252億円)、ゴールド製ネックレスが14.3億パタカ(約205億円)、腕時計が11.1億パタカ(約159億円)で、それぞれ125.4%、80.9%、38.8%増。また、携帯電話が16.8億パタカ(約240億円)、燃料・潤滑油が4.3億パタカ(約62億円)についても、それぞれ23.5%、10.3%増。建築資材は10.1%減の2.3億パタカ(約33億円)だった。

 1月の対外商品貿易総額は前年同月から29.7%増の155.0億パタカ(約2217億円)。

マカオ半島中心部の町並み(資料)-2019年9月、ポンテ16にて本紙撮影

マカオ半島中心部の町並み(資料)-2019年9月、ポンテ16にて本紙撮影

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