マカオ 2022年2月貨幣・金融統計公表…マカオ居民の預金残高は2ヶ月ぶり減

 マカオ政府金融管理局は4月4日、今年(2022年)2月の貨幣・金融統計を公表。内容のサマリーは下記の通り。

【マネーサプライ】
 流通貨幣が前月から4.0%、通知預金が0.7%のそれぞれ減少で、M1は1.7%下落。また、準通貨負債は0.4%減。M1及び準貨幣負債を含む広義貨幣供給量M2は0.6%下落となる6883億マカオパタカ(日本円換算:約10兆4398億円)となった。前年同月との比較では、M1が2.0%、M2が1.1%のそれぞれ下落。M2に占める通貨別の比率はマカオパタカが36.0%、香港ドルが49.4%、人民元が5.7%、米ドルが7.2%。

【預金】
 マカオ居民(マカオ居留権保有者)による預金残高は前月から0.5%減の6676億マカオパタカ(約10兆1258億円)で、2ヶ月ぶり減、非居民による預金残高は0.1%増の3837億マカオパタカ(約5兆8198億円)、公共部門の銀行システムへの預金残高は0.9%増の2647億マカオパタカ(約4兆0148億円)で2ヶ月ぶり増となり、これらを総合して計算した銀行システムの預金残高はほぼ横ばいの1兆3159億マカオパタカ(約19兆9589億円)。このうち、マカオパタカ、香港ドル、人民元、米ドルの占める割合はそれぞれ19.1%、50.0%、6.2%、23.2%。

【融資】
 地元民間部門への融資は前月から0.1%増の5619億マカオパタカ(約8兆5226億円)。対外民間部門への融資は2.7%減の7438億マカオパタカ(約11兆2816億円)。民間部門へ融資額は合計で1.5%減の1兆3058億マカオパタカ(約19兆8057億円)となり、マカオパタカ、香港ドル、人民元、米ドルの比率はそれぞれ16.2%、38.3%、12.5%、29.8%。

【預貸率/不良債権比率】
 銀行のマカオ居民に対する預貸率は今年2月末時点で前月末から0.1ポイント上昇の60.3%。非マカオ居民含む総体預貸率は1.5ポイント下落の99.2%。1ヶ月及び3ヶ月ベース計算による流動資産対負債比率はそれぞれ63.0%、61.1%水準。不良債権比率は前月末から0.02ポイント上昇の0.75%。

マカオ歴史市街地区にあるモンテの砦から望む町並み(資料)=2020年4月本紙撮影

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