マカオの単日平均インバウンド旅客数が3万人目前まで回復…水際措置一部緩和受け

 近頃、上海市をはじめ、中国本土の多くの地域で新型コロナの再流行が出現している。

 広東省も例外ではなく、年初から省内各地で再流行が出現したが、近日になってようやく状況が落ち着き、4月22日までに省内全域が低リスク地域に復帰した。

 これを受けて、広東省から陸路あるいは水路でマカオ入るする際に必要となる新型コロナPCR検査陰性証明の有効期間が24時間から48時間、さらには72時間に順次緩和された。中国本土の労働節連休(4月30日から5日間)を間近に控え、落ち込んでいたインバウンド旅客数の復調に期待がかかる。

 マカオ政府旅遊局(MGTO)が4月30日に発出したプレスリリースによれば、労働節連休前日にあたる29日単日のインバンド旅客数が2万9668人(延べ、以下同)を記録し、今年2月26日(3万7078人)以来となる3万人水準を回復したとのこと。

 過去1週間(4月22日〜28日)の累計インバウンド旅客数は15万0362人、1日平均2万1480人で、前週から11.9%%増、3月から26.4%増だったという。

インバウンド旅客が戻りつつあるマカオの観光名所周辺の状況(資料写真:MGTO)

 マカオと中国本土との間では2020年第4四半期までに条件付きで隔離検疫免除での相互往来が実現しており、海外からの旅客の入境は事実上困難な中、インバウンド旅客の大半は中国本土からとなっている。ただし、中国本土及びマカオ域内における流行状況の変化に応じて水際措置の調整が行われており(近頃は引き締め傾向)、依然として本格的なインバウンド旅客数の回復には至っていない。

 MGTOでは、労働節に大規模なドローンショーなどさまざまなイベントを開催するほか、主に中国本土旅客を対象とした各種プロモーションの実施を計画しているとのこと。

インバウンド旅客が戻りつつあるマカオの観光名所周辺の状況(資料写真:MGTO)

関連記事

最近の記事

  1.  マカオでは、風水害に対する警戒が必要な雨季(例年4月から9月頃)を迎えている。  マカオの…
  2.  マカオのマカオ半島とタイパ島を結ぶ主要な跨海大橋のひとつにあたる友誼大橋で4月8日午前、バイク1…
  3.  マカオのツーリズム・ホスピタリティ分野に強みを持つ公立のマカオ旅遊大学(UTM)とマカオで複数の…
  4.  マカオ消防局は4月8日に会見を開き、今年第1四半期(2025年1〜3月)の消防関連統計データを公…
  5.  マカオでは、週末にかけて第一の旅客ソースとなる中国本土と香港で3連休となる清明節ホリデー(4月4…

ピックアップ記事

  1.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…
  2.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」の新線「横琴線(…
  3.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…
  4.  仏ミシュラン社は3月13日、香港・マカオでも高い知名度と信頼性を誇る人気グルメガイド「ミシュラン…

注目記事

  1.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  2.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  3.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  4.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  5.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2025年4月号
(vol.142)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

マカオ新聞|The Macau Shimbun