マカオの世界遺産・ギア灯台が2日間にわたり内部公開…6月11・12日

 マカオ政府文化局は、6月11、12日(土・日曜)の2日間にわたって「2022年中国文化と自然遺産日カーニバル」と題したイベントを開催する。

 イベントの目玉として、普段は外観のみの見学となる世界遺産・ギア要塞の「ギア灯台」内部公開が挙げられる。オープン時間は各日午前10時から午後5時半までで、見学無料。

 また、世界遺産・モンテの砦にあるマカオ博物館の入館料も無料に。このほか、市内の複数の観光スポットでガイドツアーやワークショップを実施するとのこと。

 文化局では、イベントを通じて大衆の文化と自然遺産に対する認識と保護意識を向上させたいとしている。

 ギア灯台はマカオ半島で最も標高の高い位置にあるギアの丘の要塞を構成する施設として1864年に建てられ、翌年9月24日に点灯した。中国沿岸部最古の近代灯台といわれる。高さ約15メートルの白亜の灯台は、マカオの紙幣デザインにも採用されるなど、港町マカオを象徴する存在として市民や観光客から愛されている。設計はマカオ生まれのポルトガル人、カルロス・ヴィセンテ。灯台の上部からはマカオの半島の旧市街地、新口岸地区をはじめ、香港とマカオ、珠海をY字型に結ぶ港珠澳大橋を望むパノラマビューが楽しめる。

マカオの世界遺産「ギア要塞(ギア灯台及びギア教会)」(資料)-本紙撮影

マカオの世界遺産「ギア要塞(ギア灯台及びギア教会)」(資料)-本紙撮影

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