マカオの2022年4月対外商品貿易統計、輸入が減少に転じる
- 2022/5/31 9:04
- 産業・経済
マカオでは世界規模の新型コロナウイルス感染症流行の影響により2020年2月頃から経済活動の縮小が続く。ただし、同年第3四半期から段階的にマカオと中国本土の間の往来制限が緩和され、以降は特に輸入について増加傾向が続いてきた。
マカオ政府統計調査局は5月30日、今年(2022年)4月の商品貿易統計を公表。
今年4月の貨物輸出総額は前年同月から13.0%増の11.9億パタカ(日本円換算:約188億円)。再輸出が6.6%増の9.6億パタカ(約152億円)に上り、このうち衣料品とダイヤモンド及びダイヤモンド製ネックレスが98.7%、57.6%のそれぞれ増。マカオ製の商品の輸出については50.7%増の2.3億パタカ(約36億円)で、このうち衣料品と銅及び銅製品が73.3%、6.3%のそれぞれ増。商品輸入総額は3.1%減となる131.8億パタカ(約2084億円)で、減少に転じた。このうちゴールド製ネックレスと腕時計が39.6%、31.8%のそれぞれ減だった一方、食品・飲料と携帯電話は63.4%、9.3%のそれぞれ増。単月の商品貿易赤字は119.9億パタカ(約1896億円)。
今年1〜4月累計の輸出総額は前年同時期から12.4%増の50.7億パタカ(約802億円)で、内訳は再輸出が10.3%増の43.4億パタカ(約686億円)、マカオ製の商品が27.1%増の7.4億パタカ(約117億円)。輸入総額は19.8%増の516.4億パタカ(約8166億円)。商品貿易赤字は79.9億パタカ(約1263億円)増の465.7億パタカ(約7364億円)。
今年1〜4月の輸出先別は、香港が39.4億パタカ(約623億円)、米国が2.2億パタカ(約35億円)、EUが7912万パタカ(約12.5億円)で、それぞれ19.2%、17.4%、29.6%増。中国本土は23.5%減の4.4億パタカ(約70億円)。品目別では、紡績品・衣類が52.3%増の6.8億パタカ(約108億円)、非紡績商品が8.1%増の43.9億パタカ(約694億円)。
輸入品の原産地別では、EUが185.2億パタカ(約2928億円)、中国本土が149.6億パタカ(約2366億円)で、それぞれ31.5%、6.8%増。輸入元別では、香港が24.1%増の448.6億パタカ(約7094億円)、中国本土が2.1%減の50.7億パタカ(約802億円)。品目別では、消費財が21.2%増の379.8億パタカ(約6006億円)。このうちコスメ・スキンケア製品が84.9億パタカ(約1343億円)、食品・飲料が57.8億パタカ(約914億円)、ハンドバッグ・財布が42.5億パタカ(約672億円)で、それぞれ52.3%、38.2%、20.3%増。また、携帯電話55.3億パタカ(約874億円)、燃料・潤滑油18.6億パタカ(約294億円)がそれぞれ20.9%、14.0増。建築資材は9.8%減の9.7億パタカ(約153億円)。
今年1〜4月の対外商品貿易総額は前年同時期から19.1%増の567.1億パタカ(約8968億円)。