中国本土の新型コロナ新規市中感染者数が2日連続100人以下維持…上海では2ヶ月に及ぶロックダウン解除=5/31

 中国本土では、比較的早い時期に新型コロナの封じ込めに成功し、以降は全国的には安定した状況となり、散発的な市中感染確認例が度々出現する程度だったが、今年(2022年)に入って以降はオミクロン変異株及びその亜種(いわゆる「ステルスオミクロン」等)の流入を受け、一部地域で比較的大規模な再流行が出現している。

 中国の国家衛生健康委員会(NHC)が6月1日朝に公式サイト上で公表した情報によれば、5月31日の中国本土における新規市中感染確認者数は22人(前日から6人減)だったとのこと。内訳は、北京市14人、上海市5人、河南省2人、河北省1人。このうち北京市の1人、上海市の1人、河南省の1人の計3人が無症状から感染確認に転じた事案。中国本土で市中感染確認例が出現するのは228日連続で、6日連続100人以下となった。

 市中の無症状感染例は46人(前日から23人減)。内訳は、上海市10人、河北省8人、吉林省7人、山東省7人、遼寧省4人、四川省3人、北京市1人、安徽省1人、江西省1人、河南省1人、広西チワン族自治区1人、雲南省1人、新疆ウイグル自治区1人。

 無症状を含む新規感染者数は68人で、2日連続100人以下に。

 5月31日24時時点の中国本土で治療中を受けている感染確認者数は2296人(うち輸入性が226人)で、重症者は120人(輸入性ゼロ)。無症状の患者1万0638人(輸入性450人)が医学観察下にあるとのこと。

 今年に入って以降、オミクロン変異株の流入に伴い、中国本土の多くの省市区で新規感染例の出現が続いている。

 特に深刻となったのが上海市で、3月下旬から事実上のロックダウン(都市封鎖)状態が続いたが、近日は新規感染確認数が顕著に減少し、5月31日24時をもって約2ヶ月にも及んだロックダウンは解除に。6月1日から同市の人口のおよそ9割が住宅小区と呼ばれる居住ブロックの出入りが可能となり、公共交通機関についても順次運行を再開するとされる。

 北京市でも近日は新規感染確認数が減少している。市当局は5月31日午後の会見で、11の区で7日以上連続で社会面(隔離対象ではない一般市中)における感染例報告ゼロを維持し、順次正常化が進んでいるが、依然として局地的に市中感染例が出現している状況とした。

中国・上海(資料)—本紙撮影

中国・上海(資料)—本紙撮影

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