中国本土の新型コロナ新規市中感染者数が3日連続100人以下に…北京では依然市中感染例出現=6/1

 中国本土では、比較的早い時期に新型コロナの封じ込めに成功し、以降は全国的には安定した状況となり、散発的な市中感染確認例が度々出現する程度だったが、今年(2022年)に入って以降はオミクロン変異株及びその亜種(いわゆる「ステルスオミクロン」等)の流入を受け、上海など一部地域で比較的大規模な再流行が出現した。

 中国の国家衛生健康委員会(NHC)が6月2日朝に公式サイト上で公表した情報によれば、同月1日の中国本土における新規市中感染確認者数は18人(前日から4人減)だったとのこと。内訳は、北京市11人、上海市5人、河南省1人、四川省1人。このうち上海市の3人、四川省の1人の計4人が無症状から感染確認に転じた事案。中国本土で市中感染確認例が出現するのは229日連続で、7日連続100人以下となった。

 市中の無症状感染例は43人(前日から3人減)。内訳は、広西チワン族自治区9人、上海市8人、天津市5人、山東省5人、遼寧省4人、北京市3人、河北省3人、四川省3人、河南省2人、雲南省1人。

 無症状を含む新規感染者数は61人で、3日連続100人以下に。

 6月1日24時時点の中国本土で治療中を受けている感染確認者数は2047人(うち輸入性が227人)で、重症者は116人(輸入性ゼロ)。無症状の患者9635人(輸入性449人)が医学観察下にあるとのこと。

 今年に入って以降、オミクロン変異株の流入に伴い、中国本土の多くの省市区で新規感染例の出現が続いている。

 特に深刻となったのが上海市で、3月下旬から事実上のロックダウン(都市封鎖)状態が続いたが、新規感染確認数が顕著な減少となったことを受けて、5月31日24時をもって約2ヶ月にも及んだロックダウンは解除に。これまでのところロックダウン解除後も目立ったリバウンドは出現していない。

 北京市でも近日は新規感染確認数が減少しており、多くの区で7日以上連続で社会面(隔離対象ではない一般市中)における感染例報告ゼロを維持し、順次正常化が進んでいるが、依然として局地的に市中感染例が出現している状況。市当局は1日午後の会見で、同日もPCR検査によるスクリーニングを経て社会面での感染者が見つかったとし、すでに流行はコントロール可能な段階にあるが、リバウンドが発生するリスクも存在するとの見方を示した。端午節連休を控え、市民に対して不要不急の市外への移動を控えるよう呼びかけもなされている。

中国・北京(資料写真)—本紙撮影

中国・北京(資料写真)—本紙撮影

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