マカオ、隔離検疫期間を10日間に…現行から4日間短縮

 ゼロコロナ政策を堅持するマカオでは、厳格な水際措置をはじめとする各種防疫対策が維持されている。

 目下、隔離検疫免除での往来が可能なのは中国本土(中高リスク地域除く)のみで、その他の国・地域からマカオへ入境する場合、所定の施設(指定ホテル)で14日間の隔離検疫を受けることが必須となっている。

 マカオ政府新型コロナウイルス感染症対策センターは6月11日、オミクロン変異株の潜伏期間が短く、感染者は接触から7日以内にPCR検査を経て発見できるのが一般的であり、中国本土における最近の経験とマカオのデータ分析を踏まえ、同月15日から香港、台湾、外国からマカオへの入境者に対する隔離検疫期間を10日間に短縮すると発表した。隔離検疫期間終了後は7日間の自己健康管理期間とされ、入境後11日目、12日目、14日目、16日目、17日目にPCR検査を受けることが必須。日数の計算は、入境当日から翌日午前6時までが0日目で、以降は毎24時間を1日となる。

 なお、隔離検疫期間が10日間に短縮される条件として、新型コロナワクチンの2回以上の接種を完了している、入境時及び隔離検疫期間中のPCR検査結果がすべて陰性となる、防疫要件の遵守に同意することが挙げられる。健康あるいは年齢などの理由でワクチン接種済みの要件が満たせない場合、少なくとも14日以上の隔離検疫を受けることが必要となり、PCR検査結果が陽性となった場合は、政府衛生局が個別状況に応じて対処するとのこと。

 マカオ特別行政区の賀一誠(ホー・ヤッシン)行政長官は6月6日、今夏にかけて隔離検疫期間を10日間、さらには7日間まで短縮することを目指すとコメントしており、今後さらに隔離検疫期間の短縮が進む可能性もある。香港ではすでに指定ホテルでの検疫期間が7日間となっている。

 マカオの場合、依然として外国人の入境がごく一部の例外を除いて禁止となっており、観光業界やビジネス界からは隔離検疫期間の短縮に加え、外国人に対する入境制限の緩和を求める声も上がっている。

マカオ国際空港(資料)=マカオ・タイパ島―本紙撮影

マカオ国際空港(資料)=マカオ・タイパ島―本紙撮影

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