マカオ市中で新型コロナ陽性者出現続く…累計47人に=カジノホテル1軒封鎖

 マカオでは、約8ヶ月にわたって新型コロナの市中感染確認例ゼロを維持していたが、6月18日深夜以降、新たな陽性者の出現が続いている。

 マカオ政府は6月21日午後にリリースを発出し、最新情報を発表した。

 同日午前9時までに見つかった陽性者は累計47人となり、前日午後4時時点から11人増。内訳は女性が35人、男性が12人で、年齢は8ヶ月〜89歳。このうち症状ありが10人、無症状が34人、調査中が3人。依然として感染源は明らかになっていない。

 疫学調査を通じて、1502人が隔離検疫の対象とされた。内訳は陽性者の濃厚接触者が249人、非核心濃厚接触者(陽性者と同じ場所に居合わせた)が920人、二次濃厚接触者が134人、一般接触者が51人、付き添いが104人。

 陽性者の行動履歴については、すでに30人分が公表済みで、順次更新予定とのこと。

 目下、マカオでは複数の場所(ビル及び店舗)が局地ロックダウンの対象となっている。正式発表済みの場所は、マカオ半島が10ヶ所、タイパ島で1ヶ所の計11ヶ所。このほか、21日午前にマカオ半島新口岸地区にあるカジノ付きホテル「ホテルフォーチュナ(財神酒店)」一帯が封鎖された模様。同ホテルは、先に公表された陽性者1人の行動履歴の中に入っていた。

 マカオでは6月19日正午から全市民PCR検査(義務的)によるスクリーニングが実施され、当初予定通り21日正午に終了した。未受検者に対しては21日午後3時まで自費で受検する猶予が与えられるが、以降は警察の介入による強制的な措置が講じられる。これまでにスクリーニングを通じて複数の陽性者が発見されている。

 このほか、コロナ患者を収容する臨時の医療施設とホテルの準備も進められており、前者が21日、後者が20日夜にも供用開始できる見通しという。

 参考までに、マカオの人口は約68万人だが、人口密度は1平方キロあたり2万人超となっており、香港や東京を大きく上回る。

全市民PCR検査の会場を視察する賀一誠(ホー・ヤッシン)マカオ行政長官(手前右)=2022年6月19日(写真:GCS)

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