台湾からマカオに到着したマンゴーから新型コロナウイルス検出

 中国本土ほか各地で輸入コールドチェーン(低温物流)やフルーツ等に付着したウイルスをきっかけに新型コロナの市中伝播につながるケースがしばしば報告されており、マカオでも厳格な防疫措置が講じられている。

 マカオ市政署(IAM)は6月30日午後、台湾から輸出され、マカオへ到着したマンゴー(20箱、計100kg分)について、29日に当該貨物に対して実施した新型コロナPCR検査の結果が陽性と判明したため、全量を密封の上で廃棄処分にしたと発表。市中には流入してしていないとのこと。

 また、当該貨物の周辺環境について徹底消毒を実施し、接触者に関する資料を衛生局に提出するほか、同じ供給元の産品に対する輸入申請の受け付けを向こう1週間にわたって見合わせる措置を講じたとした。

新型コロナウイルスが検出されたマンゴーは廃棄処分に(写真:ICM)

 IAMでは、事業者に向け、輸入食品外包装の洗浄・消毒の強化、市民に対して小売店等で販売されている輸入品に触れた後の手洗いの励行を呼びかけている。

 これまでにマカオでは香港から到着した乳製品の外包装、インドネシアから到着した冷凍エビのパッケージ、ポーランドから到着した冷凍鴨舌肉など、複数回にわたって輸入食品の新型コロナ陽性事例が出現している。

 6月18日以来、マカオでは新型コロナの市中陽性者の出現が相次いでおり、累計は600人規模に上る。感染力が強いとされるオミクロン変異株の派生型「BA.5.1」によるものとされるが、依然として具体的な感染源は明らかになっていない。

新型コロナウイルスが検出されたマンゴー保管場所周辺環境の消毒の様子(写真:ICM)

関連記事

最近の記事

  1.  マカオ政府衛生局(SSM)は11月22日夜、同日マカオ域内で輸入性デング熱感染を新たに1例確認し…
  2.  マカオ治安警察局は11月21日、他人の身分証を使用してカジノへ入場した上、賭博で獲得した得たポイ…
  3.  冬のマカオの街を美しく彩る毎年恒例のイルミネーションイベント「ライトアップマカオ2024(中国語…
  4.  マカオ政府統計・センサス局(DSEC)は11月21日、今年(2024年)10月の訪マカオ外客数(…
  5.  マカオを中心にアジア、欧州で統合型リゾート(IR)施設の開発・所有・運営を行うメルコリゾーツ&エ…

ピックアップ記事

  1.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」を運営するマカオ…
  2.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  3.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…
  4.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…
  5.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…

注目記事

  1.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  2.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  3.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  4.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  5.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年12月号
(vol.138)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun