マカオカジノ運営SJMホールディングスが2022年上期業績発表…赤字幅拡大

 マカオ政府とカジノ経営コンセッションを結ぶ6陣営の一角、SJMホールディングスは8月1日、今年上期(2022年1〜6月)の監査前業績を発表した。

 同社発出資料によれば、同社の今年上期は約27.57億香港ドル(日本円換算:約469億円)の赤字で、赤字幅は前年同期から約88%の拡大となった。

 純収入は24.9%減の約38.11億香港ドル(約649億円)。調整後EBITDAはマイナス約11.76億香港ドル(マイナス約200億円)で、前年同期のマイナス約5.1億香港ドル(マイナス約87億円)からマイナス幅が大きく拡大。

 カジノ売上(Gross Gaming Revenue=GGR)については、VIPが54.78%減の約3.87億香港ドル(約66億円)、マスゲーミング(いわゆる平場)が21.68%減の約34.35億香港ドル(約585億円)、スロットマシン及びその他ゲーミング部門は6.27%減の約2.48億香港ドル(約42億円)で、いずれも振るわず。

 ゼロコロナ政策を堅持するマカオでは、防疫対策として厳格な水際措置が講じられており、インバウンド旅客の回復が進んでおらず、カジノ売上の低迷が続く状況。6月中旬から7月末にかけてはマカオの市中でオミクロンBA.5が流行したため、より強固な防疫措置が講じられた。

写真中央の建物がSJMホールディングスの旗艦カジノ施設「グランドリスボア」(資料)=マカオ、2016年7月本紙撮影

写真中央の建物がSJMホールディングスの旗艦カジノ施設「グランドリスボア」(資料)=マカオ、2016年7月本紙撮影

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