マカオ 2022年6月貨幣・金融統計公表…ローカルの預金残高が2ヶ月連続増

 マカオ政府金融管理局は8月4日、今年(2022年)6月の貨幣・金融統計を公表。内容のサマリーは下記の通り。

【マネーサプライ】
 流通貨幣が前月から1.1%、通知預金が2.5%のぞれぞれ増で、M1は2.1%増。また、準通貨負債は0.7%増。M1及び準貨幣負債を含む広義貨幣供給量M2は0.8%増となる6801億マカオパタカ(日本円換算:約11兆2307億円)となった。前年同月との比較では、M1が4.2%、M2が2.2%のそれぞれ減。M2に占める通貨別の比率はマカオパタカが36.8%、香港ドルが48.0%、人民元が6.3%、米ドルが7.2%。

【預金】
 マカオ居民(マカオ居留権保有者)による預金残高は前月から0.8%増の6596億マカオパタカ(約10兆8922億円)で2ヶ月連続増、非居民による預金残高についても5.1%増の3708億マカオパタカ(約6兆1231億円)で4ヶ月ぶり増、公共部門の銀行システムへの預金残高は0.4%増の2623億マカオパタカ(約4兆3314億円)で2ヶ月連続増となり、これらを総合して計算した銀行システムの預金残高は1.9%増の1兆2928億マカオパタカ(約21兆3484億円)で2ヶ月ぶり増に。このうち、マカオパタカ、香港ドル、人民元、米ドルの占める割合はそれぞれ19.7%、48.9%、6.9%、22.3%。

【融資】
 地元民間部門への融資は前月から1.4%増の5648億マカオパタカ(約9兆3267億円)。対外民間部門への融資は1.7%増の7913億マカオパタカ(約13兆0669億円)。民間部門へ融資額は合計で1.6%増の1兆3561億マカオパタカ(約22兆3936億円)となり、マカオパタカ、香港ドル、人民元、米ドルの比率はそれぞれ16.0%、37.8%、17.0%、26.7%。

【預貸率/不良債権比率】
 銀行のマカオ居民に対する預貸率は今年6月末時点で前月末から0.5ポイント上昇の61.3%。非マカオ居民含む総体預貸率は0.4ポイント下落の104.9%。1ヶ月及び3ヶ月ベース計算による流動資産対負債比率はそれぞれ72.5%、62.5%水準。不良債権比率は前月末から0.02ポイント上昇の0.79%。

マカオ金融管理局ビル(資料)=2020年7月本紙撮影

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