マカオ、新型コロナ患者隔離治療ホテルのスタッフ1人の陽性発覚…近日施設内感染例相次ぐ

 マカオ政府新型コロナウイルス感染症対策センターは8月19日午後、無症状の新型コロナ患者を収容する隔離治療施設(ホテル)のひとつで、タイパ島にある「イングランドマリーナホテル(英倫遊艇會酒店)」の男性スタッフ1人(47)が18日受検したPCR検査の結果が陽性だったことを明らかにした。

 当該スタッフは閉塞管理状態(いわゆるバブル方式)で勤務しており、客室階の警備、患者への食事・物品デリバリーなどの業務を担当。すでに政府衛生局が調査に着手し、密接接触者の隔離ほか防疫措置を講じたとのこと。

 社会文化庁の歐陽瑜長官は19日夜に囲み取材に応じた際、本件に関して、スタッフが陽性となった原因については調査中だが、イングランドマリーナホテル内の交差感染予防措置はしっかり講じられていたとし、明瞭な失策はなかったとの見方を示した。

 マカオでは、15日にも外国(シンガポール経由便)と台湾から入境するマカオ居民及び海外労働者(就労ビザ保有者)を受け入れる専門医学観察施設(隔離検疫ホテル)のひとつにあたる「トレジャーホテル(金寶來酒店)」に勤務するスタッフ1人の陽性が判明したばかり。なお、同ホテルでは昨年秋にも複数のスタッフが陽性となり、市中へ流入するに至った。

 マカオの市中では、6月中旬から7月末にかけて、オミクロンBA.5の大規模な流行が発生したが、8月に入って以降は落ち着いた状況を維持している。先の流行の際にも、市中における密接接触者を受け入れた別の隔離検疫ホテルで複数の施設内感染が発生したケースがあった。

囲み取材に応じる歐陽瑜マカオ政府社会文化庁長官=2022年8月19日(写真:GCS)

関連記事

最近の記事

  1.  マカオ治安警察局は11月21日、他人の身分証を使用してカジノへ入場した上、賭博で獲得した得たポイ…
  2.  冬のマカオの街を美しく彩る毎年恒例のイルミネーションイベント「ライトアップマカオ2024(中国語…
  3.  マカオ政府統計・センサス局(DSEC)は11月21日、今年(2024年)10月の訪マカオ外客数(…
  4.  マカオを中心にアジア、欧州で統合型リゾート(IR)施設の開発・所有・運営を行うメルコリゾーツ&エ…
  5.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」を運営する澳門輕…

ピックアップ記事

  1.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  2.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」を運営するマカオ…
  3.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…
  4.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…
  5.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…

注目記事

  1.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  2.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  3.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  4.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  5.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年12月号
(vol.138)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun