中国本土の新型コロナ新規市中感染者数は1885人、2日ぶり減…広東省でも96人、大半が深圳市からの報告例=9/1

 中国本土では、比較的早い時期に新型コロナの封じ込めに成功し、以降は全国的には安定した状況となり、散発的な市中感染確認例が度々出現する程度だったが、今年(2022年)に入って以降はオミクロン変異株の流入を受け、上海や北京といった主要都市を含む一部地域で比較的大規模な再流行が発生した。

 中国の国家衛生健康委員会(NHC)が9月2日朝に公式サイト上で公表した情報によれば、同月1日の中国本土における新規市中感染確認者数は318人(前日と11人増)だったとのこと。内訳は四川省128人、広東省55人、チベット自治区46人、海南省27人、黒竜江省11人、重慶市8人、陝西省8人、遼寧省5人、青海省5人、河北省4人、山東省4人、河南省4人、新疆ウイグル自治区4人、内モンゴル自治区2人、浙江省2人、北京市1人、天津市1人、吉林省1人、上海市1人、雲南省1人。このうち海南省の13人、四川省の9人、新疆ウイグル自治区の4人、遼寧省の3人、黒竜江省の3人、河南省の3人、陝西省の3人、広東省の2人、チベット自治区の2人、浙江省の1人、山東省の1人、雲南省の1人、青海省の1人の計46人が無症状から感染確認へ転じた事案。中国本土で市中感染確認例が出現するのは321日連続で、29日連続3桁となった。

 市中の無症状感染例は1567人(前日から29人減)。内訳はチベット自治区575人、黒竜江省207人、青海省125人、遼寧省114人、四川省77人、海南省75人、山東省53人、河南省46人、甘粛省42人、広東省41人、吉林省40人、新疆ウイグル自治区34人、天津市32人、河北省32人、江西省24人、湖北省20人、広西チワン族自治区8人、内モンゴル自治区6人、陝西省5人、浙江省3人、貴州省2人、江蘇省2人、重慶市2人、雲南省1人。

 無症状を含む新規感染者数は1885人で、2日ぶり減。23日連続4桁に。

 9月1日24時時点の中国本土で治療中を受けている感染確認者数は6188人(うち輸入性が530人)で、重症者は31人(輸入性ゼロ)。無症状の患者2万4226人(輸入性755人)が医学観察下にあるとのこと。

 新規感染者数の省区市別では、依然としてチベット自治区が最多の621人。このうち約7割がラサ市とシガツェ市に集中しており、すべて隔離対象の中から発見に至ったケース。

 次いで、四川省。6日連続3桁となる205人で、150人が省都の成都市からの報告例。同市住民は9月1日から自宅にとどまり、4日連続でPCR検査を受ける措置が講じられているという。

 香港・マカオに隣接する広東省では、しばらく落ち着いた状況が続いた後、8月5日以降は連日複数の感染例が出現。1日の新規感染者数は96人で、6日連続2桁。このうち87人が近日オミクロンBF.15(BA.5の派生)感染例が出現している深圳市からの報告例で、隔離対象ではない一般市中でのPCR検査によるスクリーニングで発見に至ったケースが2人いたとのこと。同市では、龍華区の一部がロックダウン状態となるなど、防疫措置の強化が進んでいる。

 中国本土の状況は総じて落ち着いている一方で、香港ではソーシャルディスタンス措置の第二次緩和後に市中感染確認数の緩やかなリバウンドが続き、直近では8千〜1万人(輸入性含む)程度まで増加している。主流株がオミクロンBA.5に置き換わりつつある状況で、医療体制の準備も進んでいる。マカオでは6月中旬から市中でオミクロンBA.5.1の流行が続き、累計1800人超に達した。ただし、全市民を対象とした高頻度のPCR検査及び迅速抗原検査によるスクリーニングと準ロックダウンともいえる厳格な防疫措置を講じて対応した結果、8月1日までにゼロコロナ状態を実現。以降は落ち着いた状態を維持している。

中国・北京(資料写真)—本紙撮影

中国・北京(資料写真)—本紙撮影

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