中国本土の新型コロナ新規市中感染者数は1334人、2日ぶり減…4省区で3桁、広東省は36人=9/7

 中国本土では、比較的早い時期に新型コロナの封じ込めに成功し、以降は全国的には安定した状況となり、散発的な市中感染確認例が度々出現する程度だったが、今年(2022年)に入って以降はオミクロン変異株の流入を受け、上海や北京といった主要都市を含む一部地域で比較的大規模な再流行が発生した。

 中国の国家衛生健康委員会(NHC)が9月8日朝に公式サイト上で公表した情報によれば、同月7日の中国本土における新規市中感染確認者数は241人(前日から82人減)だったとのこと。内訳は四川省69人、内モンゴル自治区67人、広東省27人、チベット自治区18人、山東省15人、広西チワン族自治区8人、北京市7人、黒竜江省6人、貴州省4人、雲南省4人、遼寧省3人、上海市3人、江西省2人、海南省2人、天津市1人、浙江省1人、河南省1人、陝西省1人、青海省1人、新疆ウイグル自治区1人。このうち四川省の5人、広東省の3人、チベット自治区の3人、内モンゴル自治区の2人、山東省の2人、広西チワン族自治区の2人、浙江省の1人、青海省の1人、新疆ウイグル自治区の1人の計20人が無症状から感染確認へ転じた事案。中国本土で市中感染確認例が出現するのは327日連続で、35日連続3桁となった。

 市中の無症状感染例は1093人(前日から154人減)。内訳はチベット自治区388人、黒竜江省104人、四川省95人、山東省77人、遼寧省71人、広西チワン族自治区64人、内モンゴル自治区63人、江西省57人、青海省56人、新疆ウイグル自治区28人、貴州省16人、湖北省12人、広東省12人、河南省11人、上海市10人、吉林省6人、甘粛省5人、陝西省4人、北京市3人、福建省3人、海南省3人、天津市2人、雲南省2人、江蘇省1人。

 無症状を含む新規感染者数は1334人で、2日ぶり減。29日連続4桁に。

 9月7日24時時点の中国本土で治療中を受けている感染確認者数は6261人(うち輸入性が548人)で、重症者は38人(輸入性ゼロ)。無症状の患者2万4698人(輸入性689人)が医学観察下にあるとのこと。

 7日の新規感染者数が3桁となったのは、チベット自治区、四川省、内モンゴル自治区、黒竜江省の4省区。最多はチベット自治区で、ラサ市とシガツェ市を中心に406人。四川省は大部分が成都市からの報告例。市当局は7日、防疫措置が効果を示しつつあるが、一部区域では依然社会面(一般市中)における伝播リスクが存在するとし、区域・等級別の管理措置を継続し、9月9日及び11日に再度の全民PCR検査を実施することを明らかにした。

 北京市でも前日に続き大学キャンパスに絡む2桁の感染例が出現したが、すべて隔離対象者の中から発見に至ったケースとのこと。

 香港・マカオに隣接する広東省では、しばらく落ち着いた状況が続いた後、8月5日以降は連日複数の感染例が出現している状況。7日の新規感染者数は36人で、うち深圳市が25人で最多。その他は広州市、恵州市、仏山市、江門市、梅州市、汕尾市、揭陽市からの報告例。

 中国本土の状況は総じて落ち着いている一方で、香港ではソーシャルディスタンス措置の第二次緩和後に市中感染確認数の緩やかなリバウンドが続き、直近では1万人水準(輸入性含む)まで増加している。主流株がオミクロンBA.5に置き換わりつつある状況で、医療体制の準備も進んでいる。マカオでは6月中旬から市中でオミクロンBA.5.1の流行が続き、累計1800人超に達した。ただし、全市民を対象とした高頻度のPCR検査及び迅速抗原検査によるスクリーニングと準ロックダウンともいえる厳格な防疫措置を講じて対応した結果、8月1日までにゼロコロナ状態を実現。以降は落ち着いた状態を維持している。

中国広東省深圳市の繁華街「東門歩行街(老街)」(資料)—本紙撮影

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