香港の新型コロナ新規感染確認者数は7579人…5日連続1万人以下=9/14

 人口約730万人の香港では、昨年(2021年)12月末から新型コロナウイルス感染症の流行「第5波」が続く。

 香港衛生当局が9月14日夕方の会見で発表した内容によれば、同日午前0時時点集計の単日の新規市中感染確認数は前日から351人増の7418人、輸入性は10人減の161人だった。

 市中と輸入性の合計は前日から361人増の7579人。5日連続で1万人以下を維持した。第5波開始以来の累計感染確認数は約166.2万人。

 新規死亡報告数は10人で、年齢は72〜99歳。このうち4人が3回目のワクチン接種を受けていなかった。第5波開始以来の累計死亡者数は9617人に。

 直近の公立病院の入院患者数(新型コロナ感染者)は2834人で、このうち新規の入院患者が311人。いずれも前日から減少した。

 感染者数の増と比例して入院患者数も増加の一途にあり、8月下旬からランタオ島のアジアワールドエキスポ内の臨時病院が再稼働したほか、公立病院における病床調整プランも発動され、コロナ患者用の病床確保が進む。その一方で、緊急性を要しない医療サービスに影響が及んでいる。院内感染や医療従事者の感染が相次ぐほか、高齢者介護施設などグループホームでもクラスターが頻繁に出現する状況。

 当局は、ここ数日の単日新規感染確認者数は減少しているように見えるが、先の中秋節ホリデー期間中に市民の間で頻密な社交活動があった可能性もあり、今後の流行の趨勢を慎重に見極める必要があるとコメント。また、短期的に公立病院の入院者数は高止まりするとの見方を示した。

 香港では2月から3月にかけて、オミクロン変異株派生型のBA.2(いわゆる「ステルスオミクロン」)による伝播が主となり、市中における新規感染確認数が急増し、医療崩壊に直面するなど深刻な状況となった。3月下旬以降は緩やかな減少が続いたが、長く単日200〜300人程度でこう着状態を維持した後、6月中旬からは主流株のオミクロンBA.5への置き換わりが進んだことで、目立ったリバウンドが出現している。2〜3月にかけてのピーク後には、水際措置及びソーシャルディスタンス措置の段階的緩和があった。リバウンドの出現を受けて、ソーシャルディスタンス措置については追加緩和の見合わせが続く。

 9月14日時点の香港の3歳以上の人口におけるワクチン接種率は93.8%(1回目の接種完了)、91.3%(2回目の接種完了)、75.3%(3回目の接種完了)となっている。接種率は昨年後半にかけて伸び悩んでいたが、流行第5波の深刻化やワクチンパス制度の導入を受け、年初にかけて一気に上昇。ただし、一旦状況が落ち着き、こう着状態となって以降は再び頭打ち状態に。14日単日の接種回数(1〜4回目の接種合計)は2万6719回で、7日移動平均は2万8821回。年齢層別の接種率(1回目の接種完了)では、3歳以下(14.83%)、3〜11歳(82.4%)、70〜79歳(82.83%)、80歳以上(70.85%)が大きく平均を下回っており、高齢者に対する訪問接種サービスを展開するなどの接種率向上策が講じられている。

香港のイメージ=香港島・中環にて本紙撮影

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