中国本土の新型コロナ新規市中感染者数は848人…5日連続1千人以下=9/15

 中国本土では、比較的早い時期に新型コロナの封じ込めに成功し、以降は全国的には安定した状況となり、散発的な市中感染確認例が度々出現する程度だったが、今年(2022年)に入って以降はオミクロン変異株の流入を受け、上海や北京といった主要都市を含む一部地域で比較的大規模な再流行が発生した。

 中国の国家衛生健康委員会(NHC)が9月16日朝に公式サイト上で公表した情報によれば、同月15日の中国本土における新規市中感染確認者数は102人(前日から24人減)だったとのこと。内訳は四川省43人、貴州省10人、チベット自治区10人、天津市9人、広東省5人、広西チワン族自治区4人、陝西省4人、内モンゴル自治区3人、福建省3人、重慶市3人、北京市2人、湖南省2人、江西省1人、山東省1人、雲南省1人、新疆ウイグル自治区1人。このうち四川省の18人、陝西省の1人、新疆ウイグル自治区の1人の計20人が無症状から感染確認へ転じた事案。中国本土で市中感染確認例が出現するのは335日連続で、43日連続3桁となった。

 市中の無症状感染例は746人(前日から77人減)。内訳は貴州省260人、四川省132人、チベット自治区108人、広西チワン族自治区51人、江西省38人、湖北省30人、天津市27人、甘粛省23人、新疆ウイグル自治区23人、山東省20人、黒竜江省8人、河北省5人、内モンゴル自治区4人、上海市3人、河南省2人、遼寧省1人、江蘇省1人、安徽省1人、広東省1人、海南省1人、重慶市1人、陝西省1人、青海省1人。

 無症状を含む新規感染者数は848人で、2日連続減。また、5日連続で1千人以下を維持した。

 9月15日24時時点の中国本土で治療中を受けている感染確認者数は4246人(うち輸入性が565人)で、重症者は35人(輸入性ゼロ)。無症状の患者1万9449人(輸入性720人)が医学観察下にあるとのこと。

 15日の新規感染者数が3桁となったのは、貴州省(270人)、四川省(175人)、チベット自治区(118人)の3省区。

 貴州省では依然として多くの感染例が出現している状況だが、大半が無症状。四川省は内江市からの報告例が約6割を占めた。同市当局は情勢について複雑かつ深刻との見方を示し、市民に対して積極的にPC検査によるスクリーニングに参加するよう呼びかけている。

 香港・マカオに隣接する広東省では、しばらく落ち着いた状況が続いた後、8月5日以降は連日複数の感染例が出現している状況。15日の新規感染者数は前日から3人減の6人で、深圳市、茂名市、東莞市からの報告例。

 中国本土の状況は総じて落ち着いている一方で、香港ではソーシャルディスタンス措置の第二次緩和後に市中感染確認数の緩やかなリバウンドが続き、一旦1万人(輸入性含む)水準まで増加したのち、直近では7千〜8千人で高止まりしている。主流株がオミクロンBA.5に置き換わりつつある状況で、医療体制の準備も進んでいる。マカオでは6月中旬から市中でオミクロンBA.5.1の流行が続き、累計1800人超に達した。ただし、全市民を対象とした高頻度のPCR検査及び迅速抗原検査によるスクリーニングと準ロックダウンともいえる厳格な防疫措置を講じて対応した結果、8月1日までにゼロコロナ状態を実現。以降は落ち着いた状態を維持している。

中国・北京(資料写真)—本紙撮影

中国・北京(資料写真)—本紙撮影

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