中国本土の新型コロナ新規市中感染者数は29省市区から842人…5日連続減、11日ぶり1千人以下=10/15

 中国本土では、比較的早い時期に新型コロナの封じ込めに成功し、以降は全国的には安定した状況となり、散発的な市中感染確認例が度々出現する程度だったが、今年(2022年)に入って以降はオミクロン変異株の流入を受け、上海や北京といった主要都市を含む一部地域で比較的大規模な再流行が発生した。

 中国の国家衛生健康委員会(NHC)が10月16日朝に公式サイト上で公表した情報によれば、同月15日の中国本土における新規市中感染確認者数は174人(前日から117人減)だったとのこと。16日連続100人超に。内訳は広東省35人、山西省25人、新疆ウイグル自治区22人、北京市17人、内モンゴル自治区13人、浙江省12人、陝西省11人、四川省8人、河南省7人、黒竜江省6人、江蘇省5人、雲南省5人、重慶市4人、遼寧省1人、安徽省1人、湖南省1人、チベット自治区1人。このうち四川省の7人、広東省の5人、北京市の1人、重慶市の1人、雲南省の1人の計15人が無症状から感染確認へ転じた事案。

 市中の無症状感染例は668人(前日から232人減)。内訳は新疆ウイグル自治区271人、内モンゴル自治区43人、四川省39人、湖北省29人、広東省29人、上海市28人、雲南省27人、陝西省26人、江蘇省22人、山西省19人、安徽省19人、河南省17人、天津市9人、遼寧省9人、吉林省9人、湖南省9人、貴州省9人、寧夏回族自治区9人、重慶市8人、山東省6人、チベット自治区6人、浙江省5人、甘粛省5人、黒竜江省4人、北京市3人、河北省3人、広西チワン族自治区3人、江西省1人、海南省1人。

 無症状を含む新規感染者数は842人で、5日連続減。11日ぶりに1千人以下となった。

 10月15日24時時点の中国本土で治療中を受けている感染確認者数は4504人(うち輸入性が650人)で、重症者は17人(輸入性ゼロ)。無症状の患者1万5551人(輸入性945人)が医学観察下にあるとのこと。

 10月15日に新規感染者の報告があった省市区の数は全31のうち29で、前日から1増。このうち3桁となったのは新疆ウイグル自治区(293人)のみで、全体の34.8%を占めた。感染者総数は減少しているものの、多くの省市区で患者が出現している状況に変わりはない。

 新疆ウイグル自治区はようやく300人以下となり、内モンゴル自治区でも減少傾向を維持している。

 香港・マカオに隣接する広東省では、しばらく落ち着いた状況が続いた後、8月初旬以降は連日複数の感染例が出現している状況。15日の新規感染者数は64人、無症状から感染確認に転じた事案を除くと59人で、内訳は広州市36人、深圳市15人、東莞市3人、清遠市1人、揭陽市1人、中山市1人。広州市の花都区では16日にかけても全民PCR検査によるスクリーニングが継続実施されるという。深圳市の1人は隔離対象ではない一般市中から発見に至ったケースという。中国本土との間で隔離検疫免除での相互往来が可能なマカオでは、流入に対する警戒が高まっている。

 中国本土の状況は総じて落ち着いている一方で、香港では昨年末から流行第5波が続いており、直近の単日新規感染者数は3〜5千人台で推移。9月26日からは入境時の義務的隔離検疫も不要となり、事実上ウィズコロナに転換したといえる。マカオについては長期にわたって市中感染確認数ゼロの落ち着いた状態を維持。こちらは中国本土に倣ってゼロコロナ政策を堅持する方針を示している。

中国・北京(資料写真)—本紙撮影

中国・北京(資料写真)—本紙撮影

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