中国本土の新型コロナ新規市中感染者数は27省市区から716人…2日連続1千人以下、広東省は51人=10/16

 中国本土では、比較的早い時期に新型コロナの封じ込めに成功し、以降は全国的には安定した状況となり、散発的な市中感染確認例が度々出現する程度だったが、今年(2022年)に入って以降はオミクロン変異株の流入を受け、上海や北京といった主要都市を含む一部地域で比較的大規模な再流行が発生した。

 中国の国家衛生健康委員会(NHC)が10月17日朝に公式サイト上で公表した情報によれば、同月16日の中国本土における新規市中感染確認者数は182人(前日から8人増)だったとのこと。17日連続100人超に。内訳は山西省40人、広東省23人、浙江省20人、北京市13人、内モンゴル自治区13人、新疆ウイグル自治区13人、江蘇省9人、陝西省9人、河南省8人、黒竜江省7人、四川省6人、雲南省6人、重慶市5人、湖南省4人、遼寧省2人、チベット自治区2人、安徽省1人、貴州省1人。このうち内モンゴル自治区の4人、山西省の3人、浙江省の3人、北京市の2人、河南省の2人、四川省の2人、雲南省の2人、重慶市の1人の計19人が無症状から感染確認へ転じた事案。

 市中の無症状感染例は534人(前日から134人減)。内訳は新疆ウイグル自治区175人、広東省38人、上海市32人、雲南省31人、内モンゴル自治区30人、四川省30人、湖北省23人、陝西省23人、江蘇省20人、山西省19人、天津市16人、河北省12人、湖南省12人、重慶市10人、安徽省9人、山東省8人、河南省8人、貴州省7人、寧夏回族自治区7人、遼寧省6人、チベット自治区6人、浙江省4人、北京市2人、広西チワン族自治区2人、甘粛省2人、吉林省1人、黒竜江省1人。

 無症状を含む新規感染者数は716人で、6日連続減。2日連続1千人以下を維持した。

 10月16日24時時点の中国本土で治療中を受けている感染確認者数は4463人(うち輸入性が655人)で、重症者は16人(輸入性ゼロ)。無症状の患者1万5621人(輸入性942人)が医学観察下にあるとのこと。

 10月16日に新規感染者の報告があった省市区の数は全31のうち27で、前日から2減。このうち3桁となったのは新疆ウイグル自治区(188人)のみで、全体の26.3%を占めた。全体として感染者総数の減が続くものの、多くの省市区で患者が出現している状況に変わりはない。

 新疆ウイグル自治区では200人以下となり、内モンゴル自治区でも減少傾向を維持し、43まで減少している。

 香港・マカオに隣接する広東省では、しばらく落ち着いた状況が続いた後、8月初旬以降は連日複数の感染例が出現している状況。16日の新規感染者数は51人で、内訳は広州市30人、深圳市15人、仏山市6人、東莞市5人、中山市1人、恵州市1人。広州市の花都区では17日にかけても全民PCR検査によるスクリーニングが継続実施されるほか、物資供給と防疫需要のためロックダウンエリア内の一部道路で交通規制が実施されている模様。深圳市では連日隔離対象ではない一般市中から発見に至ったケースが報告されている。

 中国本土の状況は総じて落ち着いている一方で、香港では昨年末から流行第5波が続いており、直近の単日新規感染者数は3〜5千人台で推移。9月26日からは入境時の義務的隔離検疫も不要となり、事実上ウィズコロナに転換したといえる。マカオについては長期にわたって市中感染確認数ゼロの落ち着いた状態を維持。こちらは中国本土に倣ってゼロコロナ政策を堅持する方針を示している。

中国広東省広州市内にある高層ビル(資料)—本紙撮影

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