マカオの2022年9月の対外商品貿易統計公表…輸入が6ヶ月ぶり増

 マカオでは世界規模の新型コロナウイルス感染症流行の影響により2020年2月頃から経済活動の縮小が続く。

 同年第3四半期から段階的にマカオと中国本土の間の往来制限が緩和されて以降、特に輸入については一旦は増加したものの、近月は再び減少に転じていた。

 マカオ政府統計調査局は10月28日、今年(2022年)9月の商品貿易統計を公表。

 今年9月の貨物輸出総額は前年同月から2.8%増の10.0億パタカ(日本円換算:約182億円)。再輸出が11.1%増の8.6億パタカ(約157億円)で、このうちカジノ用品が5.1倍増、ダイヤモンド・ダイヤモンド製ネックレスは55.4%減。マカオ製の商品の輸出は29.7%減の1.4億パタカ(約26億円)となり、このうち衣料品が55.6%減、銅及び銅製品が50.2%増。商品輸入総額は6.7%増の127.3億パタカ(約2321億円)で、6ヶ月ぶりのプラスに。このうち食品・飲料、携帯電話、ゴールド製ネックレスが54.4%、46.7%、41.7%のそれぞれ増だった一方、カジノ用品、コスメ・スキンケア用品、衣料品・靴類は78.4%、16.4%、11.9%のそれぞれ減。単月の商品貿易赤字は117.3億パタカ(約2138億円)。

 今年1〜9月累計の輸出総額は前年同時期から3.0%増の101.3億パタカ(約1847億円)で、内訳は再輸出が2.8%増の86.1億パタカ(約1569億円)、マカオ製の商品が4.0%増の15.2億パタカ(約277億円)。輸入総額は9.4%減の1023.7億パタカ(約1兆8661億円)。商品貿易赤字は109.3億パタカ(約1992億円)減の922.4億パタカ(約1兆6814億円)。

 今年1〜9月の輸出先別は、香港が14.4%増の77.9億パタカ(約1420億円)、米国が2.2%減の5.0億パタカ(約91億円)、EUが0.6%減の1.4億パタカ(約26億円)。中国本土は36.6%減の9.6億パタカ(約175億円)。品目別では、紡績品・衣類が23.2%増の14.3億パタカ(約261億円)、非紡績商品が0.3%増の87.0億パタカ(約1586億円)。

 輸入品の原産地別では、EUが3.9%減の343.6億パタカ(約6263億円)、中国本土が15.8%減の307.4億パタカ(約5603億円)。輸入元別では、香港が11.0%減の863.3億パタカ(約1兆5737億円)、中国本土が2.6%増の125.5億パタカ(約2288億円)。品目別では、消費財が6.9%減の751.2億パタカ(約1兆3693億円)。このうちコスメ・スキンケア製品が149.2億パタカ(約2720億円)、衣料品・靴類が93.3億パタカ(約1701億円)、腕時計が74.1億パタカ(約1351億円)で、それぞれ19.3%、7.9%、18.9%減。食品・飲料は136.7億パタカ(約2492億円)、燃料・潤滑油は47.3億パタカ(約862億円)で、28.3%、3.5%のそれぞれ増。一方、携帯電話は82.9億パタカ(約1511億円)、建築資材は21.2億パタカ(約386億円)で、41.3%、7.7%のそれぞれ減。

 今年1〜9月の対外商品貿易総額は前年同時期から8.4%減の1228.5億パタカ(約2兆2394億円)。

マカオ半島中心部の町並み(資料)-2019年9月、ポンテ16にて本紙撮影

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