一極集中回避へ4つの観光モデルコース発表—旅遊局
- 2013/9/28 11:21
- 社会・政治
マカオを訪れる観光客数の増加に伴い、大型連休や週末を中心にセナド広場から聖ポール天主堂跡周辺一帯の混雑が深刻な社会問題となっている。10月1日の国慶節連休を前にした9月24日、マカオ政府旅遊局は新たに4つの観光モデルコースを発表。一極集中を避けると同時に、マカオの魅力を再発見できるテーマを設定しているのが特徴。
今回発表された4つの観光モデルコースは徒歩での散策を想定しており、それぞれ60分から100分で踏破できる内容。今回の4コースはマカオ半島に限られており、来年にもタイパ島のモデルコースを設定する予定。観光バスによる交通渋滞や排ガスによる大気汚染も近隣住民の日常生活への影響が大きいとし、観光業界からはモデルコースの各拠点を巡回する環境対応型車輌を使ったシャトルバスサービスの新設を求める声も出されている。これについて、旅遊局では慎重に検討しているとのこと。
2012年に年間2809万人がマカオを訪れており、今年はそれを上回るペース。すでに都市としての受け入れ能力の限界に近づいているという現状を受け、出入境設備の拡充、通関時間の拡大など、ソフト、ハード両面で改善が検討されている。
4つの新観光モデルコースは下記の通り。
ルート1:歴史の足跡を巡る旅
南灣大馬路>郵政総局>民政総署ビル>セナド広場>聖ドミニコ教会>三街会館(関帝廟)>質屋博物館(典當業展示館)>同善堂歴史アーカイブ>上架行会館>爐石塘巷>福隆新街>清平戲院>白眼塘>內港>鴉片屋>柯邦迪前地(司打口)
ルート2:グリーン&クリエイティブの旅
普濟禅院(観音堂)>通訊博物館>マカオ貯水池(水塘)>松山ロープウェイ>ギア砲台>塔石広場>孫文記念館(孫中山紀念館)>ロウ・リム・イオック公園>ラザロ教会
ルート3:中国・ポルトガルの交差点
セナド広場>オーガスチン広場>聖ローレンス教会>聖ヨセフ修道院、聖堂>マンダリンハウス>リラウ広場>媽閣廟>マカオ海事博物館
ルート4:芸術文化探索の旅
マカオフィッシャーマンズワーフ>マカオ文化センター>マカオ芸術博物館>ハンドオーバーギフトミュージアム>マカオ科学館>観音像>マカオタワー>媽閣廟