中国本土の新型コロナ新規市中感染者数は約3.3万人…5日連続減、広東省と重慶市が6千人前後で最多=12/2

 中国本土では、比較的早い時期に新型コロナの封じ込めに成功し、以降は全国的には安定した状況となり、散発的な市中感染確認例が度々出現する程度だったが、今年(2022年)に入って以降はオミクロン変異株の流入を受け、上海や北京といった主要都市を含む一部地域で比較的大規模な再流行が発生した。

 中国の国家衛生健康委員会(NHC)が12月3日朝に公式サイト上で公表した情報によれば、同月2日の中国本土における新規市中感染確認者数は3933人(前日から300人減)だったとのこと。内訳は広東省1666人、北京市703人、重慶市205人、四川省193人、山西省187人、黒竜江省111人、雲南省110人、浙江省102人、内モンゴル自治区80人、福建省78人、河南省75人、陝西省65人、遼寧省58人、湖北省43人、江蘇省40人、山東省37人、海南省37人、湖南省31人、上海市27人、貴州省23人、河北省15人、青海省13人、新疆ウイグル自治区13人、吉林省8人、安徽省8人、広西チワン族自治区2人、寧夏回族自治区2人、天津市1人。このうち広東省の404人、浙江省の54人、重慶市の47人、北京市の32人、雲南省の18人、四川省の13人、青海省の13人、陝西省の12人、福建省の7人、河南省の6人、黒竜江省の3人、山西省の2人、山東省の2人、湖南省の2人、広西チワン族自治区の2人、海南省の2人、江蘇省の1人、寧夏回族自治区の1人の計621人が無症状から感染確認へ転じた事案。

 市中の無症状感染例は2万8894人(前日から1645人減)。内訳は重慶市5640人、広東省5053人、山西省3191人、北京市2610人、四川省988人、雲南省955人、陝西省878人、山東省725人、新疆ウイグル自治区719人、広西チワン族自治区697人、青海省600人、湖北省594人、天津市566人、江蘇省553人、黒竜江省526人、遼寧省445人、寧夏回族自治区433人、吉林省419人、浙江省416人、湖南省352人、河北省346人、内モンゴル自治区333人、甘粛省332人、安徽省312人、上海市264人、貴州省260人、河南省256人、福建省188人、江西省106人、海南省101人、チベット自治区20人、新疆生産建設兵団16人。

 無症状を含む新規感染者数は3万2827人で、5日連続減。ただし、22日連続5桁(1万人超え)となり、10日連続で3万人を上回った。上海市での大規模なロックダウンが実施されるなど各地で目立った再流行が出現していた今年4月中旬頃を上回る水準に。

 12月2日24時時点の中国本土で治療中を受けている感染確認者数は3万9358人(うち輸入性が710人)で、重症者は108人(輸入性ゼロ)。無症状の患者39万5916人(輸入性1766人)が医学観察下にあるとのこと。

 12月2日に新規感染例の報告があった省市区の数は全31のうち31で、前日と同数。このうち広東省(6719人)、重慶市(5845人)、北京市(3313人)、山西省(3378人)、四川省(1181人)、雲南省(1065人)の6省市が4桁に上ったほか、陝西省(943人)、山東省(762人)、新疆ウイグル自治区(732人)、広西チワン族自治区(699人)、黒竜江省(637人)、湖北省(637人)、青海省(613人)、江蘇省(593人)、天津市(567人)、浙江省(518人)、遼寧省(503人)、寧夏回族自治区(435人)、吉林省(427人)、内モンゴル自治区(413人)、湖南省(383人)、河北省(361人)、甘粛省(332人)、河南省(331人)、安徽省(321人)、上海市(291人)、貴州省(283人)、福建省(266人)、海南省(138人)、江西省(106人)の24省市区が3桁に。依然として多くの省市区で患者が出現する状況が続く。

 香港・マカオに隣接する広東省では、しばらく落ち着いた状況が続いた後、8月初旬以降は連日複数の感染例が出現。10月下旬から急増し、流行開始以来最悪の状況に直面している。2日の新規感染者数は前日から1073人減の7792人、無症状から感染確認に転じたケースを除くと約6300人で、依然としで全国で最多。このうち約5千人がオミクロンBA.5.2の流行が発生しているとされる広州市からの報告例。省内その他については、仏山市と深圳市がそれぞれ約200人に上った。

 このほか、広東省と並び大規模な再流行が発生している重慶市では、5日連続で減少を維持し、6千人以下に。オミクロンBF.7が流行しているとされる北京市でも近日は減少が続くが、社会面(隔離対象ではない一般市中)から発見に至ったケースは前日より多い約360人いたという。

 中国本土の状況は総じて落ち着いている一方で、香港では昨年末から流行第5波が続いており、直近の単日新規感染者数は5千人前後で推移。9月26日からは入境時の義務的隔離検疫も不要となり、事実上ウィズコロナに転換したといえる。中国本土に倣ってゼロコロナ政策を堅持するマカオについては、基本的に市中感染確認数ゼロの落ち着いた状態を維持しているものの、このところ中国本土滞在歴のある人、中国本土からの観光客、その接触者の感染が相次ぎ、中国本土からの入境者に対する防疫措置の強化が進んでいる。

中国広東省広州市内にある高層ビル(資料)—本紙撮影

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