日本が中国からの水際対策強化…香港マカオは入国時検査「対象外」に
- 2022/12/27 17:46
- 澳日関係
日本政府は12月27日、日本政府は臨時的措置として同月30日午前0時(日本時間)から新型コロナウイルス感染症に関する水際措置を見直す(強化する)ことを発表した。
日本の内閣官房、法務省、外務省、厚生労働省、国土交通省が連名で発出した「水際措置の見直し」と題する資料(27日付)記載の内容によれば、中国の特別行政区である香港及びマカオについては、中国本土とは異なる対応となるようだ。
まず、入国者・帰国者に対する入国時検査については、「中国(香港・マカオを除く)に渡航歴(7日以内)のある全ての入国者に入国時検査を実施する。また、中国(香港・マカオを除く)からの直行便での入国者については全員入国時検査を実施する。」とし、香港・マカオは「対象外」に。
一方、直行旅客便に関しては、「中国(香港・マカオを含む)と日本の間の直行旅客便については、到着空港を成田国際空港、羽田空港、関西国際空港、中部国際空港の4空港に限定し、増便を行わないよう、関係する航空会社に対して要請する。」という香港・マカオも「含む」ものとなった。
なお、すでに香港・マカオともに海外からの入境者に対する隔離検疫は撤廃済みで、訪日旅行を検討する人も増えているとみられ、現地メディアでは今回の水際措置強化をいち早く報じ、SNS上ではユーザーらが香港・マカオが含まれるかどうかを気に掛ける様子がうかがえた。
目下、マカオ国際空港からはマカオ航空の成田線が週1往復就航するのみ。香港からは上記の4空港以外への直行便も就航しているため、渡航計画に影響が生じる人も出るとみられる。
【追記】(2022年12月29日12:10更新)
日本政府は12月29日、同月27日に発表した上記の水際措置の見直しの到着空港を限定する措置について、「既存の香港・マカオからの直行旅客便については、中国(香港・マカオを除く)に渡航歴(7日以内)のある者がいないことが当該航空会社により確認できる場合には、新千歳空港、福岡空港、那覇空港への到着も可能とする。」と変更した。