8月の通貨供給量上昇、預貸率は下落
- 2013/10/5 13:00
- 産業・経済
マカオ政府金融管理局は10月4日、今年(2013年)8月の広義通貨供給量(廣義貨幣供應量)について、前月に引き続き上昇とする最新統計を発表。預金総額の伸びが、融資総額を上回ったことによる。総体銀行預貸率は前月と比較して下落している。
【マネーサプライ】
流通貨幣がが1.7%、通知預金が0.5%のそれぞれ下落。M1は前月比0.2%減少すると同時に、準通貨負債が2.5%の上昇となり、通貨供給量M2は前月比2.1%の増加で4,193億パタカとなった。昨年同月と比較してM1、M2ともに34.4%、20.5%の上昇。通貨ストラクチャーについては、M2に占めるマカオパタカの比重は24.7%で前月比、前月から0.3ポイント減、前年から横ばい、香港ドルの比重は52.9%で、前月比0.2ポイント上昇、前年比2.6ポイントの下落。
【預金】
マカオ居民による預金は前月から2.1%増え、4,108億パタカに。通貨別ではマカオパタカが0.8%、香港ドルが2.5%、その他外貨が2.6%のそれぞれ増。非マカオ居民による預金は前月から3.6%上昇の1,610億パタカ。公共部門の銀行システムへの預金は5.0%増の619億パタカに。これらを総合して計算した銀行システムの預金総額は前月比2.8%上昇の6,336億パタカとなった。マカオパタカと香港ドルの比重はそれぞれ20.1%と45.3%。
【融資】
地元民間部門への融資は前月比3.3%増の2,408億パタカ。マカオパタカと香港ドルの比率はそれぞれ31.4%と58.4%で、金額ベースでは756億と1,407億パタカ。対外部門への融資は前月から0.2%増の2,670億パタカ。マカオパタカと香港ドルの比率はそれぞれ1.1%と22.6%で、金額ベースでは30億パタカと603億パタカ。
【預貸率】
銀行の地元市民に対する預貸率は8月末時点で前月末と比較して0.4ポイント上昇の51.0%。非マカオ居民含む総体預貸率は0.9ポイント下落の80.1%。