マカオ、新規住宅ローン承認額が2ヶ月連続減…2023年2月

マカオ金融管理局が4月12日に公表した今年(2023年)2月の住宅及び商業物件向けローン関連統計によれば、対前月の新規ローン承認額は住宅不動産向けが2ヶ月連続減、商業不動産向けが2ヶ月ぶり増となった。

 今年2月の新規住宅ローン貸付承認総額は前月から15.5%減の12.2億パタカ(日本円換算:約200億円)。2ヶ月連続減。このうち、マカオ居民(=マカオ居民IDカード保有者)向けが前月から15.2%減の11.8億パタカ(約194億円)で、全体の96.3%を占めた。非居民向けについても21.6%減の4600パタカ(約7.6億円)。直近3ヶ月でみると、昨年12月〜今年2月の新規住宅ローン貸付承認額の月次平均値は19.0億パタカ(約312億円)で、昨年11月〜今年1月との比較で2.8%減。

 新規商業物件向けローン貸付承認額は59.6%増の15.6億パタカ(約256億円)。2ヶ月ぶり増。このうち、マカオ居民向けが前月から56.9%増の15.3億パタカ(約251億円)で、全体の98.3%を占めた。非居民向けは前月のゼロから2600パタカ(約4.3億円)に。直近3ヶ月でみると、昨年12月〜今年2月の月次平均値は13.7億パタカ(約225億円)で、昨年11月〜今年1月との比較で4.1%増。

 今年2月末時点の住宅ローン融資残高は期内に多くの大口融資が完済されたことを受けて前月から0.5%減、前年同月から2.5%減となる2367.4億パタカ(約3兆8854億円)。マカオ居民が占める割合は95.0%。マカオ居民向けの住宅ローン融資残高は前月から0.5%減、非居民向けについては0.1%増。

 商業物件向けローン融資残高は前月から0.1%増、前年同月から0.2%増となる1617.4億パタカ(約2兆6545億円)。マカオ居民が占める割合が93.5%。商業物件ローン融資残高はマカオ居民向けが前月から0.2%増、非居民向けが0.4%減。

 今年2月末締めの住宅ローン延滞率は0.5%で、前月から横ばい、前年同月から0.2ポイント上昇。商業物件向けローン延滞率は0.9%で、前月から横ばい、前年同月から0.4ポイント上昇。

住宅が密集するマカオ半島の町並み(資料)=2020年7月本紙撮影

関連記事

最近の記事

  1.  澳門海關(マカオ税関)は11月22日、治安警察局及び消防局と合同でマカオの4つの陸路イミグレーシ…
  2.  マカオの主要な空の玄関口・マカオ国際空港の運営会社にあたる澳門國際機場專營股份有限公司(CAM)…
  3.  マカオ政府統計・センサス局は11月22日、昨年(2023年)のマカオの産業構造統計を公表。マカオ…
  4.  マカオではアフターコロナで社会・経済の正常化が進んだ昨年(2023年)から歩行者による禁止場所で…
  5.  マカオ司法警察局は11月22日、違法薬物密売及び使用の疑いで香港人の女(37)を逮捕したと発表。…

ピックアップ記事

  1.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  2.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…
  3.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」を運営するマカオ…
  4.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…
  5.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…

注目記事

  1.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  2.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  3.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  4.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  5.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年12月号
(vol.138)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun