マカオカジノIR運営MGMチャイナの業績回復顕著…マス売上は過去最高=2023年1Q

 マカオ政府とカジノ経営コンセッションを結ぶ6陣営の一角で、マカオ半島でMGMマカオ、コタイ地区でMGMコタイの両IR(統合型リゾート)施設を運営するMGMチャイナ社は5月2日、今年第1四半期(2023年1〜3月)の監査前業績を発表。

 同社発出資料によれば、今年第1四半期の純収入は約48億香港ドル(日本円換算:約840億円)、調整後EBITDAは約14億香港ドル(約245億円)で、コロナ前2019年同時期のそれぞれ84%、87%まで回復したとのこと。

 カジノ売上(粗収益、Gross Gaming Revenue)については、マス(いわゆる平場)が2019年同時期の107%に達し、過去最高を更新。市場シェアも過去最大の15.4%に。

 財務状況についても、今年第1四半期末時点の総流動資金は約155億香港ドル(約2713億円)と安定を維持している。

 目下の同社施設の認可カジノテーブル数は750台で、第1四半期末までに営業許可を獲得済みという。今後、需要の回復に伴いカジノ施設のリノベーションを進め、段階的にテーブルをオープン、また稼働時間を延長することで、生産性の向上を図っていくとした。

大型カジノIR「MGMコタイ」(資料)=マカオ・コタイ地区にて本紙撮影

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