話題の「IR(統合型リゾート)」をマカオで体験しよう!

シティ・オブ・ドリームズ・マカオ

 6陣営の経営者の中で最も若いローレンス・ホー氏が率いるメルコ・リゾーツ・エンターテイメントの旗艦IR。都会的な雰囲気で、センスの良さが光る。世界的にその名を知られる演出家、フランコ・ドラゴーヌ氏と共同製作した水がテーマのエンターテイメントショー「ザ・ハウス・オブ・ダンシング・ウォーター」の上演会場を併設していることでも知られる。同ショーは2010年からロングラン公演を続け、累計観客動員数は3000万人を突破した。想像をはるかに超える大掛かりなセット、派手な演出、クオリティの高いパフォーマンスなど、見どころ多数。言語を必要としないノンバーバルスタイルとあって、言葉の壁を感じることなく楽しむことができる。

 リゾートには3つのホテルが入り、総客室数は1400室。ショッピングアーケードは大規模リニューアルがほぼ完成し、Tギャラリアの旗艦店がオープンした。有名国際ブランドのショップが路面店形式で出展するほか、香港・マカオ地区最大級のシューズ売場も見どころ。

 現在、故ザハ・ハディド氏がデザインを担当した新ホテル棟「モーフィアス・タワー」の建設工事が進められており、完成予定時期は2018年とのこと。すでに外観はほぼ出来上がっており、独特の曲線を生かしたデザインがマカオの新名所として注目を集めている。

「シティ・オブ・ドリームズ」。中央奥が建設中の新ホテル棟「モーフィアス・タワー」=本紙撮影

スタジオ・シティ・マカオ

ハリウッド映画をテーマにしたIRで、2つのホテル棟の間に位置する世界初の8の字型観覧車「ゴールデン・リール」がアイコニックな存在。乗り場は23階にあり、およそ15分かけて一周するもので、コタイ地区のリゾート群をはじめ、マカオ国際空港を発着する航空機やマカオ半島側の街並みも眺めることができる。

 また、レインボーブリッジを消した男として日本でも有名なフランツ・ハラレー氏がプロデュースする常設マジックシアター「ザ・ハウス・オブ・マジック」や、バットマンがテーマの4Dライド「バットマン・ダーク・フライト」、2016年にマドンナがマカオ初コンサートを開催した多目的アリーナ「スタジオシティ・イベント・センター」、スペイン・イビザ島の伝説的クラブとして知られる「パチャ」のマカオ店、ワーナー・ブラザーズとタッグを組んだキッズ向けプレイ施設「ワーナー・ブラザーズ・ファン・ゾーン」も入るなど、エンターテイメント色が強い施設になっている。

 ホテルはスタンダードなセレブリティタワーと、ワンランク上のスタータワーの2棟で構成。レセプションがそれぞれ別となっているほか、スタータワー宿泊ゲストは室内温水プールやヘルスクラブを利用することができるなど、サービスも異なる。

 シティ・オブ・ドリームズ・マカオと同系列の運営で、両施設の間は無料シャトルバスで往来できる。

8の字観覧車が印象的な「スタジオ・シティ」

ウィン・パレス

 ラスベガスで現在のIRの概念のベースともいえるレジャー・エンターテイメント要素を盛り込んだ数多くのリゾートホテルを立ち上げ、大成功を収めたことで知られ、「ラスベガスを変えた男」と称されるスティーブ・ウィン氏が集大成として創り上げたとされるIR。昨年8月にオープンしたばかりの真新しい施設内は華やかな雰囲気に満ち溢れ、各所に設置されたカラフルなフラワーアートや現代アート作品が彩りを添える。

 飲食店はいずれも直営で、ショップは高級ブランドショップが中心。また、リゾート正面のパフォーマンス・レイクでは、無料で鑑賞できる音楽と噴水がシンクロしたダイナミックなショーが日夜上演されており、パフォーマンス・レイクの周囲を巡るスカイキャブ(ゴンドラ)も人気を博している。

昨年8月にオープンしたばかりの「ウィン・パレス」=本紙撮影
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