鳥インフルエンザ(H7N9)患者発生―香港

12月3日、香港において鳥インフルエンザ(H7N9)のヒトへの感染が確認された。在香港日本国総領事館でも同日、香港・マカオ在留邦人、渡航者に対して注意を呼びかけている。

香港当局による発表は以下の通り。

12月2日、香港特別行政区政府食物衛生署はインフルエンザ準備計画に基づき、警戒レベルを「Alert」から「Serious」へと1段階上昇させた。(注:香港特別行政区政府はインフルエンザ予防に関し、平常時を「Alert」と定義し、状況に応じ、「Serious」さらに「Emergency」へと上昇させる。)

香港特別行政区政府衛生署は香港域内における鳥インフルエンザA型(H7N9)の1件目のヒトへの感染例を確認した。患者は36歳のインドネシア人女性、職業はドメスティックヘルパー(家政婦)である。彼女には11月17日に中国・広東省シンセン市へ旅行して鳥肉をさばいて食した経歴があることから、現段階では、本件は香港に持ち込まれた病例であると考えている。

患者は、11月21日に症状が出始め、25日及び26日に私立診療所で診察を受けたのち、27日に喘息の症状が始まったことから屯門病院に入院のうえ、29日には同病院のICUに入り治療などを行った。その後容体が悪化したため、30日にクイーンメリー病院に移送され治療を継続しているが、現在は危篤状態である。

患者の親族及び接触者らは1名を除いて全員プリンセスマーガレット病院で隔離観察中であるが、そのうち4名にインフルエンザ感染の軽い症状が見受けられるため、感染検査を行う予定である。

接触者のうち、隔離できていない1名については、健康保護センターが現在追跡調査中である。

なお、マカオ特別行政区政府も注意喚起を促す速報を出すとともに、18万人分のワクチン備蓄があることを発表している。

マカオ政府衛生局の鳥インフルエンザ(H7N9)に関する特設ホームページ

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