通貨供給量上昇、預貸率下落—10月

マカオ政府金融管理局は12月5日、今年(2013年)10月の広義通貨供給量(廣義貨幣供應量)について、前月に引き続き上昇とする最新統計を発表。預金総額の伸びが、融資総額を上回ったことによる。総体銀行預貸率は前月と比較して下落している。

【マネーサプライ】
流通貨幣が0.6%、通知預金が15.4%のそれぞれ上昇。M1は前月比13.3%増加すると同時に、準通貨負債が3.2%の上昇となり、通貨供給量M2は前月比4.4%の増加で4,454億パタカとなった。昨年同月と比較してM1、M2ともに41.0%、23.7%の上昇。通貨ストラクチャーについては、M2に占めるマカオパタカの比重は23.7%で前月比、前月から0.6ポイント、前年から1.2ポイント下落、香港ドルの比重は53.2%で、前月比0.2ポイント、前年比2.8ポイントの下落。

【預金】
マカオ居民による預金は前月から4.5%増え、4,367億パタカに。通貨別ではマカオパタカが1.9%、香港ドルが4.0%、その他外貨が8.2%のそれぞれ増。非マカオ居民による預金は前月から3.0%下落の1,688億パタカ。公共部門の銀行システムへの預金は3.2%増の660億パタカに。これらを総合して計算した銀行システムの預金総額は前月比2.4%上昇の6,715億パタカとなった。

【融資】
地元民間部門への融資は前月比2.5%増の2,495億パタカ。マカオパタカと香港ドルの比率はそれぞれ31.6%と59.1%で、金額ベースでは789億と1,475億パタカ。対外部門への融資は前月から1.5%減の2,648億パタカ。マカオパタカと香港ドルの比率はそれぞれ1.4%と23.0%で、金額ベースでは37億パタカと610億パタカ。

【預貸率】
銀行の地元市民に対する預貸率は10月末時点で前月末と比較して0.9ポイント下落の49.6%。非マカオ居民含む総体預貸率は1.5ポイント下落の76.6%。

1パタカ硬貨(マカオ政府金融管理局ホームページより)

1パタカ硬貨(マカオ政府金融管理局ホームページより)

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