マカオ税関、5日間で39人の運び屋による密輸事案摘発

 目下、マカオ警察総局による指揮の下、各保安部門が地域社会の良好な治安環境の維持と保護を目的とした大規模取り締まり作戦「落雷2023」を展開している。

 澳門海關(マカオ税関)は6月17日、落雷2023作戦で違法な運搬活動(いわゆる運び屋行為)に対する取り締まりを強化して臨む中、前週の5日間(6月12〜16日)、關閘イミグレーション(マカオ半島北部にある広東省珠海市との間の主要な陸路の玄関口)と港珠澳大橋マカオ側イミグレーション(マカオ半島北東沖の人工島上にある香港との間の唯一の陸路の玄関口であり、珠海市との間も往来可)において39人の運び屋による密輸事案(輸出/輸入)を摘発したと発表。

隠蔽工作の例。左が缶の中に入れた中国白酒、右が身体に巻きつけた中古スマートフォン(写真:澳門海關)

 税関が発見した密輸品の内容は、コスメティック製品が578点、薬物が33点、中古スマートフォンが107台、パソコン用CPUが156点、シガーが約1885グラム、中国白酒が5.5リットル、電子タバコ用のスティックが3200本などとのこと。

 密輸を図った39人はマカオ、中国本土、香港の居民で、すべて対外貿易法違反で起訴済みとした。

 なお、中国白酒をオートミールの缶の中に入れたり、大量のCPUを身体に巻き付けるなどの隠蔽工作をしたケースも見受けられたという。また、香港からバスに乗ってマカオ入りした男1人については、手荷物の中や身体に巻き付けるかたちで中古スマートフォン100台以上のスマートフォンの密輸を図り、税関の調べに対してマカオに運べば報酬を受け取れるなどと説明したことから、税関では運び屋を使った密輸組織が存在するとして追跡を進めるとともに、今後も様々な手法で取り締まりを進めるとしている。

隠蔽工作の例。身体に巻きつけた大量のパソコン用CPU(写真:澳門海關)

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