マカオ、造船所跡の再開発でアート広場「荔枝碗船廠片區X11-X15」がオープン

 マカオ政府文化局(ICM)は6月21日、同局が2021年から文化施設として再開発を進めているコロアン島・コロアンビレッジの造船所跡「荔枝碗船廠(Lai Chi Vun Shipyards)」について、一部にあたるアート広場「荔枝碗船廠片區X11-X15(Lai Chi Vun Shipyards – Plots X11-X15)」を6月24日にオープンすると発表。

 荔枝碗船廠は20世紀前半に建設され、主に木造船の製造とメンテナンスが行われていた。海岸線に沿って造船所が連なり、人工物と自然が織りなす独特の景観を形成するとともに、伝統的な造船工芸、造船と集落が一体化したコニュニティ形態(荔枝碗村)などがコロアン島の発展史を物語る存在とされ、その歴史的価値からマカオの文化財にも登録されている。

マカオ・コロアン島の造船所後にオープンするアート広場「荔枝碗船廠片區X11-X15」のイメージ(写真:ICM)

 アート広場のオープンを記念し、同会場で荔枝碗船廠や荔枝碗村の歴史・文化をテーマとしたエキジビション、また毎週末にかけてマーケットやパフォーマンスといった催しが行われるという。

 同施設のオープンは6月24日午後3時で、25日以降の開放時間は午前10時から午後6時(一部区画は24時間開放)とのこと。

マカオ・コロアン島の造船所後にオープンするアート広場「荔枝碗船廠片區X11-X15」のイメージ(写真:ICM)

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  マカオ司法警察局は9月5日、マカオで無資格にも関わらず薬剤の注射による美容医療行為に従事したとし…
  2.  マカオ政府統計・センサス局は9月6日、今年(2024年)5〜7月期の住宅価格指数を公表。 …
  3.  マカオではアフターコロナで社会・経済の正常化が進んだ昨年(2023年)から歩行者による禁止場所で…
  4.  マカオの多くのカジノ施設が航空会社のマイレージ制度と似た会員プログラムを提供しており、入会するこ…
  5.  マカオ司法警察局は9月5日、マカオの高齢者を狙った特殊詐欺(電話詐欺)事案に関与したとして20代…

ピックアップ記事

  1.  シンガポール発の国際ラグジュアリーホテルブランド「カペラ」がマカオ初進出することがわかった。カペ…
  2.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…
  3.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  4.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…
  5.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…

注目記事

  1.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  2.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  3.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  4.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  5.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年9月号
(vol.135)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun