マカオ旅遊局、国際旅客吸引へ航空券プロモーションを検討…日本も重要市場

 マカオ政府旅遊局(MGTO)が香港からのインバウンド誘致プロモーション施策の一環として今年(2023年)1月13日から展開してきた香港〜マカオ間の往復にかかる一部交通機関の運賃を片道無料とするキャンペーン「Macao Treat」が予定通り6月30日に終了する。

 MGTOのマリア・エレナ・セナ・デ・フェルナンデス局長は6月25日にタイパ島で開催された観光プロモーションイベントへ出席した際の囲み取材で、現在香港市場からのインバウンド旅客数は安定して推移しており、同局として今後はさらなる国際旅客(中国本土、香港、台湾以外の市場を指す)の吸引に資源と時間を投じていく考えを示した。

 今後、マカオ直行便あるいは香港経由でマカオを訪れる旅客に向けた航空券の「Buy 1 Get 1 Free」プロモーションプランの導入を検討し、複数の航空会社と協議を進めているとのこと。ただし、実現にはしばらく時間が必要とした。

 また、海外でのプロモーションについて、7月に韓国でのプロモーションイベント実施が決まっているとした上、日本市場にも言及。事前調査で日本人の出国意欲が高くないことがわかり、円安あるいはその他の理由によるものとみられるが、日本が重要市場であることに変わりはなく、今後のイベント開催に向けた準備を積極的に進めているとした。

マカオ国際空港(資料)=マカオ・タイパ島―本紙撮影

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