香港人の男が盗んだIDカード使いマカオ入境試みるも失敗…入管が別人と見抜く

 香港とマカオの間では、双方の永久性居民身分証(永住権を持つ市民に発行されるIDカード)を使って相互往来が可能となっている。

 マカオ治安警察局は6月26日、同月23日に香港との陸路の玄関口となる港珠澳大橋マカオ側イミグレーションにおいて別人の香港永久性居民IDカードを用いて入境を企図したとして香港人の男(60)を逮捕したと発表。

 同局の発表によれば、男が入境審査場にある有人ゲートで入管を担当する警察官にIDカードを提示した際、IDカード上にある写真と風貌が異なることに気づき、別人のIDカードを使用した疑いがあるとして身柄を拘束。その後の調べで、男がマカオで政府管理の植物を燃やすなどした前歴により今年6月中旬から向こう3年間にわたってマカオ入境禁止措置が講じられていた人物であることが判明したとのこと。

 男は警察の調べに対し、入境禁止措置期間中であることから、6月21日夜に香港のショッピングモールで友人と会った際、友人がドリンクを買うため席を外した隙を狙って財布の中からIDカードを盗み、22日未明にそれを使ってマカオ入境を図ろうとしたなどと供述したとのこと。

香港との陸路の玄関口となる港珠澳大橋マカオ側イミグレーションビル(資料)=2022年12月本紙撮影

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