マカオ税関、運び屋による密輸事案を9日間で122件摘発

 目下、マカオ警察総局による指揮の下、各保安部門が地域社会の良好な治安環境の維持と保護を目的とした大規模取り締まり作戦「落雷2023」を展開する中、澳門海關(マカオ税関)でも水際での警戒を強化して臨んでいるという。

 マカオ税関は6月26日、同月17〜25日の9日間、マカオの各イミグレーションで122件の違法な運搬活動(いわゆる運び屋行為)に絡む密輸事案を摘発したと発表。

 密輸品については、大量の化粧品、中古スマートフォン、たばこ、中国白酒、肉類、パソコン用メモリ、フルーツ等だったといい、マカオ、中国本土、香港居民の18〜72歳の男女122人を対外貿易法違反で起訴済みとした。

 中古スマートフォンを着衣と身体の隙間に挟む、口紅や白酒をスナック菓子、缶の中に入れるなどの隠蔽工作を図ったケースも見受けられたとのこと。税関の調べに対し、中国本土にある店舗に持ち込むことで差額を得られると説明した者もおり、税関では背後に密輸組織が存在する可能性があるとして、追跡調査を進めるとしている。

中古スマートフォン密輸事案の隠蔽工作例(写真:澳門海關)

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