マカオ政府統計調査局は6月29日、今年（2023年）5月の商品貿易統計を公表。

　今年5月の貨物輸出総額は前年同月から2.6%増の11.7億パタカ（日本円換算：約207億円）。再輸出が3.8%増の10.2億パタカ（約181億円）で、カジノ用品とコスメ・スキンケア用品がそれぞれ33.5倍、56.3%増だった一方、ダイヤモンド・ダイヤモンド製ネックレスと衣料品はそれぞれ56.4%、31.7%減に。マカオ製の商品の輸出は4.8%減の1.6億パタカ（約28億円）となり、このうち銅・銅製品と医薬・有機化学品がそれぞれ41.6%、41.2%減で、衣料品が28.3%増。商品輸入総額は4.3%増の125.3億パタカ（約2219億円）で、3ヶ月ぶりにプラスを記録。ゴールド製ネックレスと食品・飲料がそれぞれ45.1%、41.7%増だったが、携帯電話とコスメ・スキンケア用品はそれぞれ65.2%、25.0%減。単月の商品貿易赤字は113.5億パタカ（約2010億円）。

　今年1〜5月累計の貨物輸出総額は前年同期比16.6%減の51.8億パタカ（約917億円）。内訳は再輸出が13.6%減の45.9億パタカ（約813億円）、マカオ製商品の輸出が34.1%減の5.9億パタカ（約104億円）。商品輸入総額は5.6%減の598.0億パタカ（約1兆0589億円）。商品貿易赤字は25.0億パタカ（約443億円）減の546.1億パタカ（約9670億円）。

　今年1〜5月の輸出先別では、中国本土が41.0%減の3.3億パタカ（約58億円）、香港が17.7%減の39.7億パタカ（約703億円）、米国が41.8%減の1.6億パタカ（約28億円）、EUが42.2%減の5420万パタカ（約9.6億円）。品目別では、紡績品・衣類が34.7%減の5.5億パタカ（約97億円）、非紡績商品が13.7%減の46.4億パタカ（約822億円）。

　輸入品の原産地別では、EUが10.6%減の200.7億パタカ（約3554億円）、中国本土が14.4%減の158.8億パタカ（約2812億円）。輸入元別では、香港が9.6%減の494.7億パタカ（約8760億円）、中国本土が20.0%増の78.6億パタカ（約1392億円）。品目別では、消費財が0.9%減の461.0億パタカ（約8163億円）。このうちコスメ・スキンケア製品が59.4億パタカ（約1052億円）、腕時計が41.6億パタカ（約737億円）で、それぞれ42.5%、9.8%減。食品・飲料は39.5%増の103.8億パタカ（約1838億円）、ゴールド製ネックレスは33.1%増の59.0億パタカ（約1045億円）。このほか、燃料・潤滑油は8.4%増の26.2億パタカ（約464億円）、建築資材は6.5%増の12.9億パタカ（約228億円）、携帯電話は63.2%減の23.9億パタカ（約423億円）に。

　今年1〜5月の対外商品貿易総額は前年同時期から6.6%減の649.8億パタカ（約1兆1507億円）。