東アジア各地でデング熱の流行深刻…マカオ衛生局が市民に注意呼びかけ

 マカオ政府衛生局(SSM)は7月4日、このところマカオは降雨が多く室外の容器に水が溜まりやすくなっており、加えて暑い日が続いていることから、デング熱を媒介するヒトスジシマカが発生しやすい状況にあるとし、市民に注意を呼びかけた。

 SSMでは、今年(2023年)に入って以降、7月3日までのマカオにおけるデング熱感染確認数は221例に上り、このうち168例がマカオで感染したもので、マカオでもデング熱感染リスクが高まるシーズンに入っているとの見方を示した上、東アジアでのデング熱の流行が深刻となっており、夏休みにかけて外遊や各地との人の往来が活発化することも注意喚起の理由として挙げた。

 SSMが資料をもとにまとめた東アジアにおける年初来の流行状況は下記の通り。まず、台湾では7月3日までに211例が確認され、このうち少なくとも158人が当地での感染事案で、特に台南、高雄等に集中しているとのこと。より深刻なのはシンガポール(2857例)、タイ(2万4030例)、マレーシア(3万6997例)、ベトナム(2万9673例)で、タイ、マレーシア、ベトナムについては前年同時期の2倍以上という。

 目下、SSMとしてマカオ域内及び各地におけるデング熱の流行状況を注視するとともに、医師がデング熱感染疑い患者の診察時に適切な対応を行えるよう準備を整えており、マカオ各所の蚊の発生リスクの高い場所における駆除等の対策も継続的に行っているとした。

マカオ政府衛生局(写真:GCS)

関連記事

最近の記事

  1.  マカオ司法警察局は11月22日、違法薬物密売及び使用の疑いで香港人の女(37)を逮捕したと発表。…
  2.  マカオ・コタイ地区にある複合リゾート「リスボエタマカオ(澳門葡京人)」併設のショッピングアーケー…
  3.  在香港日本国総領事館は11月22日、同月14日に澳門日本会に対する在外公館長表彰授与式が執り行わ…
  4.  マカオ市政署(IAM)は11月21日、マカオ半島のギアの丘(松山)に位置する史跡「松山軍用隧道(…
  5.  マカオ政府衛生局(SSM)は11月22日夜、同日マカオ域内で輸入性デング熱感染を新たに1例確認し…

ピックアップ記事

  1.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…
  2.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…
  3.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…
  4.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  5.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」を運営するマカオ…

注目記事

  1.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  2.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  3.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  4.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  5.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年12月号
(vol.138)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun