マカオ政府統計調査局は12月27日、今年(2013年)11月の入境旅客数統計を発表。総数はのべ2,432,975人となり前年同月比2%の増、うち日帰り旅客が1,271,023人で全体の52%を占めた。なお、昨年秋以降減少傾向にあった日本人旅客だが、11月は12.5%増と回復に転じている。
今年11月の入境旅客の出身地別では、中国本土旅客が前年同月比3%増の1,546,641人(うち個人旅行者697,024人)、省市別では広東省の703,192人、福建省の63,357人が多かった。この他、中国台湾が7%増の85,707人、マレーシアが13%増の38,779人、韓国が11%増の38,505人、一方、香港が1%減の522,653人だった。日本人旅客は12.5%増となる27,469人となり、長いトンネルを抜け回復を果たした。なお、長距離地区ではアメリカが横ばいの18,519人、オーストラリアが9%増の9,798人、英国が10%増の7,192人だった一方、カナダが14%減の7,541人となった。
11月の旅客平均滞在時間は前年同月と変わらず1.0日、宿泊を伴う旅客の平均滞在時間は2.0日、同日帰り旅行者は0.2日。
今年1-11月の入境旅客数はのべ26,737,993人となり、前年比5%増。出発地別では、中国本土が10%、韓国が7%の増となった一方、香港が4%、中国台湾が7%、日本が29.3%の減少となっている。米国、オーストラリア、カナダの遠距離各国からの旅客も減少しているが、英国、フランス、ロシアは伸長。
昨年秋以降、日中関係の複雑化、それに伴う直行便の減便といったものに加え、マカオのホテル価格の高騰による他地域への顧客流出、昨今の円安傾向など複数の要因で日本人旅客の減少が続いてきた。約1年を経て、ようやく回復に転じたが、今後勢いを持続できるかに注目が集まる。